注目ポイント
台湾伝統の美容法「挽臉」(「挽面」とも)。細い糸を使って顔の産毛を取り除く福建省ルーツのスキンケアは、近年、美肌効果も期待できるとあって男女を問わず人気を集めているといいます。糸を使うちょっとワイルドな美容法、一体どんなものなのでしょう?
もともとはブライダルエステだった?
「挽面」(バンビン)とは、一本の細い糸を使って顔の産毛を巻き取る美容法です。もともとは福建省南部の閩南地方に古くから伝わる美容法で、結婚生活が順風満帆にいくようにとの願いを込めて、嫁入り前の女性に幸せな既婚女性が施すものだったそうです。顔の産毛ケアといえば、カミソリや毛抜きが思い浮かびますが、肌を傷つけてしまいがちなカミソリや、毛が途中で切れてしまったり毛穴や毛根にダメージを与えやすい毛抜きを使った産毛ケアと違い、刃物を使わずねじれた糸に絡まった産毛を抜いていくため、肌への負担が少ないのも特徴です。
永久脱毛とはいきませんが、施術後、3週間程度はお手入れ不要。産毛抜きと同時に不要な角質も除去されるため、メイクのノリをよくするだけでなく、美白・美肌効果やリフトアップも期待でき、一石二鳥以上の魅力がありますね!
そのため、台湾では男女を問わず美意識の高い人のあいだで人気が再燃し、定期的なスキンケアとして1〜2カ月に一度のペースで挽面を行うことも珍しくないとか。
実際に体験したという日本人の口コミを見てみると、
・肌色が明るくなった気がする
・余計な角質も一緒に取れて肌がつるつるになった
・ぷちぷちとうぶ毛が抜けていく感覚でチクチクと感じるくらい
・基本的に痛みはないけど、髪の毛の生え際は痛かった」
など、個人差はあれど効果を感じているようです。
挽面を体験するなら?
かつては市場近くの道端などに小さなブースを出して施術が行われていましたが、最近では美容室などで行われるのが主とのこと。ただ、日本人観光客にもおなじみの台北市内で最大規模を誇る士林夜市の近くには「士林挽面街」と呼ばれるエリアがあり、個人経営の施術者がブースを出しているといいます。
コロナの影響で、なかなか台湾旅行へ行き難い状況でしたが、入国後の隔離も撤廃され、観光やビシネスでの入国がしやすくなりました。これから台湾旅行を考えている方は、現地でぜひ体験してみてもいいかもしれません。
また、日本でも同様の施術を受けられるサロンがあります。台湾には行けないけれど挽面の美容効果が気になる方や、現地に行く前にどのようなものか日本で体験しておきたい方などは、ぜひ「糸除毛」や「糸脱毛」を調べてみてください!
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