注目ポイント
台北を代表する圓山飯店から高速道路と基隆河をはさんですぐ南に花博公園があります。バラ園や美術館やエスニック料理店があって現地の家族連れでにぎわっています。ハロウィーン仮装大会などの各種イベントや展覧会がよく開かれ、サイクリング、子供用電動カーも楽しめる華咲き誇るエリアとなっています。
観光客の穴場、頭の上を飛行機が飛ぶ花博公園
台北市の目抜き通り、中山北路を圓山飯店に向かって行くと台北市立美術館の向かいに芝生が美しい公園があります。そこが花博公園(TAIPEI EXPO PARK)です。かつては圓山運動公園でしたが、その後市立サッカー場になりました。2008年にサッカー場が閉場し2010年~11年には台北国際花の博覧会が開かれました。それでこのエリアは花博公園と呼ばれています。
この公園は3つのエリアからできています。市民の野球大会が開催される本格的な野球グランドやバラ園や室内プールがある新生園区、美術館や台北故事館(日本時代は憲兵隊本部)がある美術園区、元サッカー場があり、エスニックレストランやイベントステージ、展覧会場がある円山園区です。円山園区のすぐそばには圓山飯店があり、ちょっと足を伸ばすと士林夜市に行けます。花博公園の北側には基隆河が流れていて、その両岸は整備されたサイクリングコースとなっています。もちろんジョギングでもウォーキングでもOK。また、30分ごとに2~3機、民間旅客機や軍用機が松山空港に着陸するために頭の上を轟音とともに飛んで行きます。これは花博公園ならではの風景です。
円山園区へ行くには台北駅からMRTに乗って4つ目の駅、「圓山」で降りてください。

手作りジャムの店、手作り装飾品の店
中山北路と民族西路の角の入り口から入っていくと最初に、メキシコ料理、タイ料理などのエスニック料理を扱う小さなレストランやアクセサリーなどの手作り小物を売っているエリアに出ます。小腹が空いたときにビアホールやスーパーで外国の珍しいビールや台湾クラフトビールを買って、エスニックでちょっと腹ごなし。元気になったところでアクセサリーやファーマーズマーケットで農家直販の野菜、蜂蜜、フルーツ、盆栽などのショッピング。これは大人の楽しみ方ですが、園内には子供用電動カーの貸し出し店もあり、家族連れにとっても飽きのこないスポットとなっています。またサッカー場があったところは広場になっていて、高校生や大学生がダンス、寸劇、ゲームの練習をして台湾の学生活動を垣間見ることができます。かつて観客席があったところの下は展覧会が開けるスペースになっていて、タイミングが良ければ興味ある展覧会に出会えるかも。


ハロウィーンのイベント
筆者はハロウィーン直前の週末、花博公園に行ってみました。一番に目についたのはやはりハロウィーンの仮装です。コロナ感染者数は減ってはいないものの厳しい制限が数年ぶりに緩和された中で行われたハロウィーンイベント、大人も子供も鬼滅の刃、マリオ、イカゲーム、ワンピース、ピカチュー、そして魔女など、思い思いのキャラクターに仮装していました。子供はゾンビやキョンシーズ、魔女などに扮してアクセサリーやエスニック料理のブース、スーパーのレジなどでキャンディーをもらっていました。土曜日と日曜日の午後は仮装した子供やペットが可愛さを競う「餓霊伸展台(腹ペコゴーストのランウェイ)」イベントが行われました。また、大道芸広場では日本から来た大道芸人グループがアクロバティックな芸を披露、拍手喝采を浴びていました。日本人大道芸人は作務衣や袴など日本っぽいコスチュームを身につけていて、その周りで竈門炭治郎やルフィやピカチューやハリーポッターが体育坐りでそれを見ているというシュールな場面も目撃しました。
