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蔡英文(さいえいぶん)総統は29日、東京で開かれた台湾関連のシンポジウムにビデオメッセージを寄せ「台日米はパートナー関係を深めるだけでなく、より多くの民主主義国家と協力して共通の信念を守り、世界の民主主義の強靭性(きょうじんせい)を強化したい」と述べた。更に双十国慶節(10月10日、中華民国の建国記念日)前後に日米の国会議員が来台したことについて、台湾人民は固い支持と友情を感じ取ったと語った。

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は29日、東京で開かれた台湾関連のシンポジウムにビデオメッセージを寄せ「台日米はパートナー関係を深めるだけでなく、より多くの民主主義国家と協力して共通の信念を守り、世界の民主主義の強靭性(きょうじんせい)を強化したい」と述べた。
蔡氏は、過去数年間台日米は連携して新型コロナウイルス対策に取り組んできたと指摘。新型コロナ収束後の挑戦と国際情勢の変化に向き合う中「引き続き協力関係を深め、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて共に努力できると信じている」と語った。
また台日米は正式な外交関係はないとしながらも、各分野で緊密な連携と交流が行われ「地域の安定と発展の促進に寄与するばかりか、世界に多くの貢献をもたらしている」と強調。3カ国が専門家の議論の場として設置した「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF)を例に挙げた上で、関連のシンポジウムでは、国連が国際目標として掲げた「持続可能な開発目標」が直面する課題に関して共に解決策を探ったとアピールした。
世界的なサプライチェーン(供給網)の再編については、台日米が国際的な分業体制においてそれぞれの強みを発揮し、世界の民主主義国家によるサプライチェーンを強化したいと期待を寄せた。
蔡氏は、近年日米が多くの国際社会の場で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調していることに感謝を表明。双十国慶節(10月10日、中華民国の建国記念日)前後に日米の国会議員が来台したことについて、台湾人民は固い支持と友情を感じ取ったと語った。
(温貴香/編集:齊藤啓介)