2022-10-31 政治・国際

LGBTプライド、雨の中12万人参加 ウクライナの団体も/台湾

注目ポイント

性的少数者(LGBTQ+)への理解促進を目的とした恒例のパレード「台湾LGBTプライド(台湾同志遊行)」が29日、台北市内で行われた。あいにくの雨となったが、主催者によれば少なくとも12万人が参加。

LGBTプライド、雨の中12万人参加 ウクライナの団体も/台湾

(台北中央社)性的少数者(LGBTQ+)への理解促進を目的とした恒例のパレード「台湾LGBTプライド(台湾同志遊行)」が29日、台北市内で行われた。あいにくの雨となったが、主催者によれば少なくとも12万人が参加。一行は傘を差したり、雨がっぱに身を包んだりしつつ、多様性を象徴する虹色の旗を掲げて市中心部を練り歩いた。

今年で20回目を迎えた同イベント。200を超える国内外の団体から参加の申込みがあり、ウクライナの団体「キーウプライド」が今年初めて加わった。

「台湾LGBTプライド」初めて参加するウクライナの団体「キーウプライド」

台湾に留学中の韓国系ウクライナ人の男性は中央社の取材に対し、今年はロシアによる侵攻を受けたことで首都キーウでパレードができなかったとし、台湾で参加できたことは非常に大きな意義があると語った。

男性はウクライナでは同性婚が認められていないことに言及しつつ、同性婚を支持する声は高まっていると紹介。政府が戦時中の臨時的な措置として、同性のパートナーでも遺体の確認ができるよう動いていると話した。

 

蔡総統「結婚の選択、日常に」

蔡英文(さいえいぶん)総統はこの日、フェイスブックを更新。同イベントが20回目となったことに触れ、「初開催時に街に出て権利を訴えた人々は20年後、台湾がアジアで最初に同性婚の合法化を実現させるなんて想像できなかっただろう」とつづった。

その上で、「今では結婚の選択は多くの人々にとって日常のことになった」と指摘。このような変化と進歩を遂げられたのは多くの人々の努力のおかげだとし、台湾の民主主義と市民社会にも感謝したいとの考えを示した。

(賴于榛、楊淑閔、温貴香/編集:楊千慧)

 

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