注目ポイント
「いつでもハッピーアワーじゃないの?」クライベイビーだけでなく、酒好きなら誰もがうなずくだろう。自宅のテーブル以外にも朝から美味しいお酒が飲めるところがあるべきだと思う。そして、その場所にはクラフトビール以外にも必要だと思わない?
作者:Lig Lin
大人になったら、何時以降でないと飲んではいけないという決まりはないし、自分の限度さえ知っていれば、いつ何時でも1杯くらい、なんてことはないだろう。以前、早朝に冷蔵庫を開けたらビールしかなくて、ゴクゴク飲んでみたら、ビールとは喉の渇きを癒す飲み物なんだ、と改めて確信したことがある。暑い季節にはジントニック、モヒート、ハイボール......炭酸水感覚で。 口の中で泡が弾ける感じ、言わずもがなである。今回は道端以外で朝から飲める場所をいくつか紹介しようと思う。
#01:日の出後の月明かり、AM8:30からお酒が飲める

和平東路と敦化南路の交差点にある路地に、コーヒー文化を推進する「Moonshine Coffee Roasters」がある。"ムーンシャイン "とは、アルコール界ではロマンチックな言葉で、かつて暗く風の強い時期に密かに醸造された密造酒を指していた。
主原料はコーンペースト(広義的には発酵できるものなら何でもムーンシャイン(=密造酒)にできる)で、これを発酵させた後、蒸留して瓶詰めする。バーボンに似た密造酒のように聞こえるが、熟成の有無に関わらず、実はニュースピリットとほとんど変わらない。いつかムーンシャインを見かけたら、ぜひ注文して、アメリカの歴史が詰まったこのお酒を味わってみてほしい。
トーストとコーヒーカクテルで迎える爽やかな朝のひととき

話を戻すと、入り口の左の壁に「WE DRINK COFFEE UNDER MOOMSHINE」と書かれているのが見える。密造酒をロマンチックな言葉に変えるMoonshine Coffee Roasters、当初は四維路にあったが現在はかつてのパートナーが運営するブランド「Looproom」になっている。
午前中は1人客が多く、オーナーのレジーナさんによると、フリーランスの人が多いとのこと。アクリル製の両面メニュー、コーヒーカクテル作りに集中しているレジーナさんは言う--Moonshine Coffee Roastersはカクテルがメインのお店ではなく、あくまでも上質なコーヒーを広めることに重点を置いており、コーヒーカクテルはその延長でやっている…と。ただ、聞かずにはいられない「でも、8時半でもコーヒーカクテルは注文できるの?」と。 レジーナさんは笑いながら「はい、できます」と答えた。
Moonshine Coffee Roastersのドリンクメニューは、ジンとウィスキーをこよなく愛するオーナーのゼンキさんがデザインしたもので、一般的な深煎りコーヒーのブレンドとは異なり、浅煎りコーヒーのアロマを生かし、一杯一杯を大切にしたブレンドに仕上げている。その中のひとつ、「安眠薬」というカクテルは、カフェインを摂りすぎで眠れず、動悸が気になる人のために作られたものだ。