2022-10-31 観光

SNSから読み解く 台湾からの訪日旅行の動向

© Photo Credit: Shutterstock / 達志影像

注目ポイント

台湾からの訪日観光客はSNSやブログを主な情報源として、交通手段や宿泊・観光施設、飲食店などのリサーチに活用しているーー訪日台湾人の旅行情報源や日本での行動、人気の都道府県や観光地について、調査結果やSNSの投稿から読み解く。

 

台湾SNSで人気の都道府県および観光地

では、一体台湾人は日本のどの都道府県に魅力を感じているのか。iKala社の独自データ分析「KOL Radar」によると、東京都が圧倒的な影響力を持っていることが分かる。羽田空港と成田空港、どちらからもアクセスがよく、日本食、買い物、観光など、どれをするにしてもやはり東京には魅力的な観光資源が多いのだろう。

これは東京の主要観光地のデータからも読み取ることができる。1位の浅草は定番中の定番であるものの、やはり人気の観光地として今も健在である。また、新宿、銀座、上野、築地、秋葉原などの人気も、従来からの日本の観光地の魅力はあまり変わっていない。

東京以外の都道府県では、トップ10には北海道のほか福島、山形、秋田の東北3県がランクインしている。これは台湾では標高の高い高山帯でない限り雪が降らないため、ウィンタースポーツを楽しみたいという台湾人らしい結果となっている。また、2位の京都は日本感を存分に味わえること、3位の沖縄は台湾から近いことなどの理由からランクインしていると思われる。

iKala(アイカラ)Japan株式会社まとめ資料。※キーワードの影響力は YouTube、Instagram、Facebookでインフルエンサーが行った投稿䛾表示回数、再生回数、コメント、いいね、共有などのデータから KOL Radar が独自に算出し数値化。


 

台湾SNS上で人気の主要都市および世界遺産

主要都市というカテゴリから分析すると、1位は仙台、2位は横浜、3位4位は札幌と函館となっており、人気の都道府県とほぼ同様の順位となっている。まず仙台については、東北のどこに行くにも利便性が良く、またご当地グルメも楽しめることから堂々の1位にランクインしているものと思われる。

そして2位の横浜については、横浜中華街やみなとみらい地区など、IG映えする絶景スポットとなっており、ブランド品や日用品の買い物ができる商業施設が多いのも魅力となっている。また、横浜は箱根や静岡へのアクセスも良く、都会も楽しみたいが自然観光や地方へ観光をしたいという人にとっても人気の主要都市となっているのではないだろうか。

一方で、影響力の強い世界遺産としては、富士山が圧倒的1位となっている。2位の清水寺の約3倍もの影響力を持っており、実際に登山する人、写真を撮る人、見て楽しみたい人など、富士山のもつ魅力は絶大である。私のレッスンの生徒やスタッフの台湾人たちも、皆富士山に行ったことがあると口を揃えて答えている。中には、すでに何回も富士山に登頂しているという年配の生徒もいるほどだ。このことからも、富士山は年齢に関係なく楽しめる場所として、台湾人に人気の観光地となっている。

iKala(アイカラ)Japan株式会社まとめ資料。※キーワードの影響力は YouTube、Instagram、Facebookでインフルエンサーが行った投稿䛾表示回数、再生回数、コメント、いいね、共有などのデータから KOL Radar が独自に算出し数値化。

 

参考元:iKala(アイカラ)Japan株式会社

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