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ホラー漫画家、伊藤潤二の作品を実写化した台湾ドラマ「聡明鎮」の制作が進められている。すでに撮影は終了し、現在はポストプロダクション(撮影後作業)の段階。

(台北中央社)ホラー漫画家、伊藤潤二の作品を実写化した台湾ドラマ「聡明鎮」の制作が進められている。すでに撮影は終了し、現在はポストプロダクション(撮影後作業)の段階。製作チームは作品の完成やその後の海外配給のために必要な資金を集めようと、クラウドファンディングを実施している。
ドラマは、シングルマザーの女性が志望大学に合格しなかった娘を連れ、進学率が異常に高い町に引っ越す機会を手にするが、この奇妙な町には人々の欲望をかき立てる魔力があって―という物語。脚本執筆から撮影までには6年が費やされた。撮影の過程では伊藤と数十回以上リモート会議を行い、原作の精神を再現した。伊藤は登場人物の設定やコンセプト設計にも携わった。
作品には「富江」や「なめくじ少女」など伊藤の代表作のキャラクターが登場する。全10話、450分。出演はジジ・リョン(梁詠琪)やチェン・イェンフェイ(陳姸霏)ら。台湾の映像制作会社ミラクル・プロダクション・ハウス(奇跡映画所)が手掛ける。
制作にはすでに1億台湾元(約4億5800万円)近くを投じたが、クラウドファンディングでは「ラストワンマイル」として1200万元(約5500万円)を目標に資金を集める。ポストプロダクションや人物・場面の特殊効果制作費、海外での宣伝・配給資金に充てるとしている。
クラウドファンディングは25日に始まり、12月21日に終了する予定。
(葉冠吟/編集:名切千絵)