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呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は26日、立法院(国会)外交・国防委員会に出席し、中国共産党の第20回党大会閉幕後の情勢について、台湾が受けるプレッシャーは強まっていくとの見方を示した。一方で、国際社会で台湾海峡の安全や台湾自体を重視する風潮が高まっていることや権威主義に民主主義で対抗する国際的な構造の形成などを説明した。

(台北中央社)呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は26日、立法院(国会)外交・国防委員会に出席し、中国共産党の第20回党大会閉幕後の情勢について、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶ国々の奪い合いにおいて台湾が受けるプレッシャーは強まっていくとの見方を示し、「警鐘を鳴らす情報を確かに把握している」と明らかにした。その上で、これらの正式な外交関係を強固にしていく姿勢を示した。
与党・民進党の羅致政(らちせい)立法委員(国会議員)への答弁。呉氏はこの日、外交業務報告を行った。
呉氏は報告で、第20回党大会以降、台湾に対する安全保障面での中国の脅しや外交面での圧力が強まる一方になる可能性を指摘。一方で、国際社会で台湾海峡の安全や台湾自体を重視する風潮が高まっていることや権威主義に民主主義で対抗する国際的な構造の形成、国際社会が関心を寄せるより多くの問題に関与する能力を台湾が有していることが、台湾にとっては主なチャンスになっていると説明した。
(温貴香/編集:名切千絵)