2022-10-26 ライフ

「金鐘奨(台湾エミー賞)」の夜 ―テレビ番組授賞式の面白エピソード―

© 廣播電視金鐘獎オフィシャルサイトより

注目ポイント

10月22日に金鐘奨各部門の発表と授賞式が行われました。台湾エミー賞とも呼ばれ、今年で57回目になります。EXILEのAKIRAがプレゼンターを務めたり、女性が男優賞を獲得したり、華燈初上のママさんが二人もノミネートされたりして話題がいっぱいの授賞式でした。

台湾のテレビスター大集合

アメリカには映画のアカデミー賞、演劇のトニー賞、音楽のグラミー賞、テレビのエミー賞などがありますが、ここ台湾にも音楽の金曲奨、映画の金馬奨があり、先週土曜日には国父記念館で優れたテレビ番組を表彰する金鐘奨-ゴールデン・ベル・アワードの授賞式が行われました。ドラマ作品賞、バラエティ作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、司会者賞など数多くの部門で今季活躍した有名人がそれぞれの部門で表彰されました。その中から面白いエピソードを4つ紹介します。

 

小Sと元カレ

司会者賞にノミネートされた小Sはざっくばらんで気取らない性格が人気の女性司会者。ある番組で子供番組の歌のお姉さんをやっている女の子に「たばこは何を吸ってるの?昨日何時までお酒飲んでた?」などとからかって笑いをとったことがあります。今回ノミネートされた他の番組の司会者の中に、昔、二股をされて不愉快な別れ方をした元カレ黄子佼がいました。黄子佼は小Sと別れてから10年近くも業界から干されてしまいました。しかし二人は7年前に小Sが司会する番組の中で涙の和解をしています。あんなひどい別れ方をしても男と女の友情は元に戻ることにファンは感動したと同時に、二股の相手だった女性がこの金鐘奨の司会者をしていることに因縁を感じます。

廣播電視金鐘獎オフィシャルサイトより

 

前代未聞、女優が主演男優賞受賞

主演男優賞は台湾オペラで清の第5代皇帝嘉慶帝(男)の役を務めた陳亜蘭が受賞しました。陳亜蘭は実は女優です。彼女の受賞はジェンダーニュートラルの世界的ムーブメントとは関係ありません。彼女が嘉慶帝を演じたことから女性が男優賞受賞という金鐘奨史上初の珍事となったのです。清の皇帝が身分を隠して台湾を漫遊する作品の中で陳亜蘭は誰よりも男らしく凛々しい皇帝を演じています。

廣播電視金鐘獎オフィシャルサイトより

 

主演女優賞の謝盈萱の失言

各部門のノミネートは5人5組ずつですが、今年の主演女優賞にノミネートされたのは4人だけです。というのは二つのドラマから一人の同一の女優が選ばれたからです。またこの部門では一つのドラマ「華燈初上」から主演女優が二人(蘇ママとローズママ)選ばれています。主演女優賞をとったのは「俗女養成記2」と「四樓的天堂」の2作品でノミネートされていた謝盈萱で、「四樓的天堂」での受賞でした。謝盈萱はステージに上がって喜びのスピーチを始めました。しかし「俗女~」と勘違いしてスピーチをしてしまいました。すぐ気付きましたが、その時公式の場で言ってはいけないf〇○kという言葉を言ってしまったのです。この間が抜けているところは「俗女」主人公そのままです。この間違いに会場は大きな笑いに包まれました。今のところこの失言に対して厳重なクレームはないようです。


国民の姉婿AKIRA

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