注目ポイント
英国で初めてのアジア系首相が誕生する。就任からわずか45日でリズ・トラス首相が辞任表明したことを受け、混乱を招いた与党・保守党は、後任を決める党首選を24日に行い、リシ・スナク元財務相(42)を新党首に選出した。25日(日本時間同日夜)にチャールズ国王の任命を受け、同国では20世紀以降、最年少首相に就任する。そのスナク氏とはどういう人物なのか。
英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる16年の国民投票では離脱派を支持し、一貫してその立場を取っている。
米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は24日の記者会見で、正式にチャールズ国王の任命を受けるまでは、祝福のコメントは控えるとしたうえで、「バイデン大統領は数日のうちにスナク氏と会話し、今後も英国と緊密に協力していくことを楽しみにしている」と述べた。
一方、スナク氏がインド系移民2世であることから、インドのモディ首相は同日、「心から祝福する。緊密に協力することを期待する」とツイッターで表明。24日はヒンズー教の祝祭「ディワリ」だったことから、モディ氏は、「歴史的関係を現代の協力関係に変えていく中で(インド人と英国に住むインド系の人々の)『生ける懸け橋』にディワリの特別な祝福を」とのメッセージを寄せた。