2022-11-17 調査データ

インターネットユーザーの映像や動画の視聴実態に関する調査

注目ポイント

昨今のスマートフォンや映像コンテンツの著しい普及に伴い、各世代がどんなスクリーンデバイスを利用し、どんなコンテンツを見ているのかなど、メソッドと嗜好について調査した。スクリーンデバイスについては、一言でいえばテレビを見るか、他のデバイスを利用するかの違いだが、最近「テレビ離れ」という言葉をよく聞くようになったし、これだけインターネットが普及している現代においてはPC、スマホ、パソコンなどの利用者がかなり増加したのではないかと予想したものの、やはりテレビを見る割合が全世代で圧倒的に多いことがわかった。

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テレビや映画の鑑賞に利用するスクリーンデバイス

テレビ受像機でテレビや映画を見る割合は全年代を通して9割前後で、20~27%のPC・ノートパソコンを4倍近く引き離して最多であった。しかし16~29歳代は82.0%で、40~49歳代の94.2%、50~60歳代の92.6%より少なくなっており、PC・ノートパソコンの16~29歳代27.8%、50~60歳代20.2%というように逆の結果が出ている。一方、スマートフォンを見ると、利用者の割合は全年代で17.5%、全年代89.9%のテレビの四分の一以下となっており、パソコン利用者の割合よりも少なくなっている。特に50~60歳代は6.3%で、一割にも満たない。29歳以下の年代についていえば、テレビ82.0%に対して、パソコン27.8%、スマホ36.1%でテレビ以外のデバイス利用の割合が6割近くあることがわかる。

映像・動画コンテンツを見る媒体

テレビや映画を見る媒体についてもケーブルテレビや地上波テレビで見る人の割合が61.8%で最多なのは必然の帰結といえるが、ユーチューブ、TikTokなどの無料動画サイトで42.1%、Netflix、Disney+などの有料動画サイトで30.3%の人が利用しており、インターネットの動画サイトの人気が上昇中であることがうかがえる。

また、一日当たりの視聴時間を調査したところ平日・週末ともにテレビ視聴時間が2時間を超えており、特に40歳~60歳の年代では週末に3.0時間視聴している。有料・無料ともに40歳以下の人は動画サイトを視聴する時間がほかの年代より長いが、50歳以上の人もテレビ視聴時間と動画サイト視聴時間の差は他の年代の人と比べてあまり差がないことも分かった。

 

好きな映画・テレビドラマのジャンル

男女別に好きな映画のジャンルについて調査した結果、男性はアクション・冒険を好む人の割合が最も多く46.8%、次いでSF・ファンタジーが43.1%となっており、この2分野は、女性も3割前後が好きと答えている。女性が最も好むのはミステリー・サスペンスで45.9%、次いで推理・犯罪が42.7%という結果になった。好みに最も差が出たのはラブストーリーで男性16.2%に対して女性36.6%、実に20ポイントも差が開いた。好きではないほうのジャンルについては、嗜好とエンターテインメント性が少々特殊なミュージカルを除いて、ホラー映画をあげた人が最も多く、男性の44.7%、女性の58.3%が好きではないと答えている。ラブストーリーに関しては男性と女性では真逆の結果となった。すなわち36.6%の女性が好きと答えたのに対して、好きじゃないと答えた男性は35.4%で、予想した通りの結果といえるだろう。

テレビジャンルに関しては男性はアニメ35・0%、犯罪・推理34・5%、社会派ドラマ(政治、医療、法律など)33.6%、女性はミステリー・サスペンス48.3%、推理・犯罪46・0%、社会派ドラマ38・9%となっており、順序の前後は多少あるが、推理・犯罪、社会派ドラマは男女ともに根強い人気であることがわかる。一方不人気なのは男女ともやはりホラーで男性45.7%、女性59.3%もの人が、映画と同じようにテレビでも好きではないと答えている。ここでも36.8%の男性はラブストーリーに興味を持てず、3割以上の女性は時代劇、歴史ドラマ、タイムスリップ、アニメが好きではないと答えている。

好きな映画やテレビ番組の制作国(男女別)

好きな映画やテレビ番組を国別に調査した結果、「好き」も「好きではない」も男女間であまり差はなかった。映画、テレビの両方とも当然日本のものがトップなのだが、映画の方では日本映画が好きと答えた人男性46.8%、女性50.5%でアメリカ映画が好きと答えた人男性42.7%、女性36.5%にかなり追い上げられている形になっている。アメリカ映画は相変わらず根強く支持されていることが推測される。アメリカのテレビ番組は「好き」と「好きではない」がほぼ同率で20%余り、一方、ヨーロッパ、台湾、タイ、中国、インド各国は、「好きではない」が「好き」を大きく上回っているが、男女間ではこちらもあまり差はない。ただ韓国だけは特別で、映画は半分以上の男性が興味を示さず、女性も4割近くがあまり好きではないと答えている。好きと答えたのは男性が7.8%、女性が16.7%となっている。テレビ番組も同じように男性は半数以上、女性は4割が興味なく、好きと答えたのは女性14.7%、男性はたったの5.2%であった。映画・テレビともに女性の方が好きと答えた人が多いのは、コン・ユやパク・ボゴムのように高身長でたくましく、頼りになり、優しい役を演じられる男優が多いため、日本女性の心を鷲掴みにしたのではないかと思われる。それに対して日本男性はどちらかというとソン・イェジンやキム・ゴウンのようなしっとりとした大人を演じられるような女優というよりも、TWICEやBLACKPINKみたいなセクシーなダンスができて可愛い系の女の子のほうに興味の対象があるため、映画やテレビ番組を見ないのではないかと推測される。

版権に対する意識

インターネットを利用して映像・動画コンテンツを見る場合、またはダウンロードする場合、版権を重視するか否かについて聞いてみたところ、版権を重視しない人が35.7%の人が重視しないと答えた。重視しない結果、版権があるかどうかも確認しない人は24.3%、安価な海賊版や出所不明品も積極的に見る人は7.0%、少しくらいなら海賊版や出所不明作品も見てしまうという人は4.4%いた。しかし版権を重視する人も64.3%いて、そのうち海賊版や出所不明品は見ないという人は45.7%、版権を重視するが、見るときに確認はしないという人は18.6%となっている。
 

 

 

インターネットユーザーの映像や動画の視聴実態に関する調査

調査目的 | 各種業界の事業意思決定者が日本のインターネットユーザーの映像や動画の視聴実態を把握するために企図された調査

調査対象 | 16歳~60歳の日本在住インターネット利用者

調査方法 | インターネットによる調査

調査期間 | 2022 年 9月 2日~ 9月 5日

回答数 | 832件

著者 | 橋本行平

 


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