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今年で建立120周年を迎えた観音像「黒銅等身聖観音」の修復がこのほど完了し、南部・高雄市で22日、記念式典が開かれた。記念式典が行われたこの日、地元の名店が台湾糖業の黒糖を使って作ったあんまん「聖観音平安包」600個が用意され、イベントに参加した人々に配られた。

(高雄中央社)今年で建立120周年を迎えた観音像「黒銅等身聖観音」の修復がこのほど完了し、南部・高雄市で22日、記念式典が開かれた。
観音像は、台湾糖業の前身である日本統治時代の製糖会社、台湾製糖が構えた高雄市の市定古跡、橋頭糖廠内にある。台湾糖業によれば、社長だった鈴木藤三郎が1902(明治35)年、故郷を離れた日本人職員たちのために建てた。台湾の農民らとの距離を縮めてほしいとの願いも込められたという。
また、奈良・薬師寺の東院堂に安置される「聖観世音菩薩(ぼさつ)像」を模して作られたことが分かっており、芸術的価値も高いとされる。修復が行われたのは建立以来初めて。
記念式典が行われたこの日、地元の名店が台湾糖業の黒糖を使って作ったあんまん「聖観音平安包」600個が用意され、イベントに参加した人々に配られた。
(蔡孟妤/編集:楊千慧)