2022-10-24 政治・国際

3期目続投決定した習氏の独裁体制が確立 胡錦涛前主席、李首相ら反対派を完全排除

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注目ポイント

5年に1度の中国共産党大会が22日に閉幕し、習近平国家主席の異例となる3期続投が決定。少なくとも今後5年間の習氏による独裁体制を確立した。閉会式では習氏の続投に反対したとされる前国家主席の胡錦涛氏が議場から退場させられ、李克強首相らも最高指導部から排除されるなど、同指導部は全て習氏の側近で固められた。

胡氏は習氏の異例となる3期目続投に反対していた立場から、ある種〝見せしめ〟として強制的に退席させられたと専門家はみている。

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科の三牧聖子准教授は、「建前としてすら集団指導体制が放棄され、名実ともに習近平国家主席の個人独裁体制が成立していく、その象徴となる出来事として後世に記憶されることになるのだろうか」とコメントした。

 

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