注目ポイント
蔡英文(さいえいぶん)総統は20日、北部・台北市の総統府で会見を開き、今年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に、半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏を特使として派遣すると発表した。張氏はAPECは台湾にとって最も重要な国際会議の場だと指摘。

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は20日、北部・台北市の総統府で会見を開き、今年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に、半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏を特使として派遣すると発表した。張氏の起用は蔡政権下で5回目。
首脳会議は来月18~19日にタイ・バンコクで開かれる。蔡氏は張氏に対し、進歩を見据えた経済の枠組みと規則の策定▽安全で信頼性があり、強靭(きょうじん)な産業サプライチェーン(供給網)の構築▽バランスの取れた社会発展の追求に努力―などとする台湾の立場を世界に伝えるよう求めたと語った。
張氏は現在の台湾が置かれた環境は厳しいとしながらも、APECは台湾にとって最も重要な国際会議の場だと指摘。多くの非公式の場や他国の代表と会う機会があるとし、台湾の立場を伝え、支持を集めたいと意気込んだ。
(温貴香/編集:齊藤啓介)