2022-10-20 経済

APEC特使にTSMC創業者の張忠謀氏 「台湾の立場伝え、支持集めたい」

注目ポイント

蔡英文(さいえいぶん)総統は20日、北部・台北市の総統府で会見を開き、今年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に、半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏を特使として派遣すると発表した。張氏はAPECは台湾にとって最も重要な国際会議の場だと指摘。

記念撮影に応じる張忠謀氏(左)、妻の張淑芬氏(右)、蔡英文総統

 

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は20日、北部・台北市の総統府で会見を開き、今年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に、半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏を特使として派遣すると発表した。張氏の起用は蔡政権下で5回目。

首脳会議は来月18~19日にタイ・バンコクで開かれる。蔡氏は張氏に対し、進歩を見据えた経済の枠組みと規則の策定▽安全で信頼性があり、強靭(きょうじん)な産業サプライチェーン(供給網)の構築▽バランスの取れた社会発展の追求に努力―などとする台湾の立場を世界に伝えるよう求めたと語った。

張氏は現在の台湾が置かれた環境は厳しいとしながらも、APECは台湾にとって最も重要な国際会議の場だと指摘。多くの非公式の場や他国の代表と会う機会があるとし、台湾の立場を伝え、支持を集めたいと意気込んだ。

(温貴香/編集:齊藤啓介)

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