注目ポイント
台中市新社区で15日、同地域を流れる水路「白冷圳」の通水90周年を祝う式典が開かれた。日本統治時代に同水路を設計した日本人技師、磯田謙雄への献花も行われ、貢献をたたえた。

(台中中央社)中部・台中市新社区で15日、同地域を流れる水路「白冷圳」の通水90周年を祝う式典が開かれた。日本統治時代に同水路を設計した日本人技師、磯田謙雄への献花も行われ、貢献をたたえた。
白冷圳は日本統治時代の1932年10月14日に完成。1999年の台湾大地震で同水路の設備が損傷したのをきっかけに、その重要性に注目が集まった。それ以来、市民団体が毎年10月に「白冷圳文化フェスティバル」を開催し、磯田をしのぶ日としている。白冷圳紀念公園には2018年、磯田の像が設置された。
式典に出席した客家委員会の楊長鎮(ようちょうちん)主任委員(閣僚)は、かつて水資源がエスニックグループ間の争いを引き起こしていたことに触れ、磯田らが険しい山の中で建設した水利施設によって、後世の人々がこの地で平穏に生活できるようになったことに感謝した。
午後には青空市が開かれ、台湾の伝統人形劇「布袋戯」(ポテヒ)やダンスパフォーマンスの上演なども行われた。
(趙麗妍/編集:名切千絵)