注目ポイント
台湾の南の海上を通過した中度台風(台湾基準)台風20号周辺の湿った空気と北東の季節風の影響で、台湾各地は16日から強い雨に見舞われている。冠水や浸水の被害があった183カ所中、台北市が84カ所、新北市が62カ所を占めた。

(台北、新北中央社)台湾の南の海上を通過した中度台風(台湾基準)台風20号周辺の湿った空気と北東の季節風の影響で、台湾各地は16日から強い雨に見舞われている。経済部(経済省)によれば、17日午前8時までに国内183カ所で冠水や浸水の被害が報告された。
冠水や浸水の被害があった183カ所中、台北市が84カ所、新北市が62カ所を占めた。
土砂崩れも発生した。16日午後、新北市汐止区の住宅街で土砂が崩れ、住民130人が避難。宜蘭県では崩れた土砂で省道台7線が通行できなくなり、複数の車両が足止めされた。16日深夜から復旧作業が進められ、17日早朝、足止めされていた254人全員が脱出できた。
中央気象局が発表した17日の天気予報によれば、台風20号は台湾から遠ざかるものの、北東の季節風の強まりで台湾周辺に湿った空気がもたらされるため、北部や東部では降水確率が依然として高くなる。
気象局は17日正午過ぎ、以下の地域に豪雨特報を発令した。超大豪雨(24時間雨量が500ミリ以上)=台北市▽豪雨(24時間雨量が200ミリ以上、または3時間雨量が100ミリ以上)=基隆市、新北市、宜蘭県▽大雨(24時間雨量が80ミリ以上、または1時間雨量が40ミリ以上)=屏東県、花蓮県、台東県。
(張雄風、汪淑芬、高華謙、曽智怡/編集:楊千慧)