2022-10-16 ライフ

台湾代表の徐詩媛さん、コーヒー抽出技術の世界大会で優勝 挫折乗り越え快挙つかむ

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コーヒー抽出技術を競う世界大会「ワールドブリューワーズカップ 2022」の決勝大会が先月30日、オーストラリア・メルボルンで開かれ、台湾代表として出場した徐詩媛さんが優勝した。今回の優勝は自身にとってある種の評価であり、試練でもあったと徐さんは話す。

コーヒー抽出技術を競う世界大会「ワールドブリューワーズカップ 2022」で優勝した徐詩媛さん=facebook.com/taiwancoffeeassociationから

 

(台北中央社)コーヒー抽出技術を競う世界大会「ワールドブリューワーズカップ 2022」の決勝大会が先月30日、オーストラリア・メルボルンで開かれ、台湾代表として出場した徐詩媛さんが優勝した。徐さんは14日、中央社の取材に応じ、現在の心境を語った。

徐さんがコーヒーの世界に足を踏み入れたのは6年前の2016年。コーヒーに興味を持つようになったきっかけは、職業訓練に参加したことだった。同じやり方でも、入れる人が違えば味が変わることを知り、コーヒーに魅了された。

これまでの道のりには挫折もあった。大会に向けて準備をする際には、コーヒーに影響を与えている要素を見つけ出せないこともよくあったという。だが、さまざまな関連性を明らかにしようと努力し、諦めることは決してなかった。

優勝者の発表当時、前日に予選を終えたばかりだったため、すでに疲れ果てた状態だった。自身の優勝が分かった瞬間、頭が真っ白になり、仲間を見つめながら「本当に私なの」と半信半疑だったという。徐さんの同大会出場は2019年以来2度目。

今回の優勝は自身にとってある種の評価であり、試練でもあったと徐さんは話す。新型コロナウイルスの影響で準備期間が長く、各国の代表は強者ぞろいだった。それに加え、競技用のコーヒー豆の入手のタイミングも以前より難しく、まず先に抽出の概念を組み立てることで、豆に応じた調整の方法を考えていたという。

(余暁涵/編集:名切千絵)

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