注目ポイント
アジア太平洋地域の国会議員でつくる国際組織「アジア・太平洋国会議員連合」(APPU)第51回総会は14日、世界保健機関(WHO)などの国際機関への台湾の参加を支持し、共同声明に盛り込むことを可決した。立法院(国会)が同日、報道資料で明らかにした。今回のAPPU理事会と総会は游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)、民進党の林静儀(りんせいぎ)氏、国民党の陳以信(ちんいしん)氏、時代力量の王婉諭(おうえんゆ)氏の4人の超党派の立法委員(国会議員)が参加した。

(台北中央社)アジア太平洋地域の国会議員でつくる国際組織「アジア・太平洋国会議員連合」(APPU)第51回総会は14日、世界保健機関(WHO)などの国際機関への台湾の参加を支持し、共同声明に盛り込むことを可決した。立法院(国会)が同日、報道資料で明らかにした。
第51回総会は13日、キリバス主催でリモート形式で開会した。キリバスや台湾の他、日本、クック諸島、ナウル、フィリピン、タイ、マーシャル諸島の計8カ国の国会議員が参加している。
立法院によれば、総会2日目の14日、台湾民衆党立法院党団(議員団)の邱臣遠(きゅうしんえん)総召(院内総務)が各国に対し、台湾の国際機関参加への支持を呼び掛けた。
今回のAPPU理事会と総会は游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)が台湾代表団の団長を務め、邱氏の他、民進党の林静儀(りんせいぎ)氏、国民党の陳以信(ちんいしん)氏、時代力量の王婉諭(おうえんゆ)氏の4人の超党派の立法委員(国会議員)がメンバーとして参加した。
APPUは1965年、アジア地域における東西対立を背景として志を同じくするアジアの国々によって創設された「アジア国会議員連合」を前身とする。中華民国(台湾)は創始メンバー5カ国のうちの1カ国。APPUの会議での決議は提言にとどまり、各国政府に対する拘束力は持たない。
(范正祥/編集:名切千絵)