注目ポイント
中部・彰化県芬園郷にある県定古跡、旧芬園庄役場で、修復作業中に日本統治時代のものとみられる金庫が見つかった。現在までに開錠できておらず、郷では鍵師を探している。郷では、無理やり開けて中の文物を傷つけたくないとして、5000台湾元(約2万3千円)の懸賞金をかけて鍵師を探している。

(彰化中央社)中部・彰化県芬園郷にある県定古跡、旧芬園庄役場で、修復作業中に日本統治時代のものとみられる金庫が見つかった。現在までに開錠できておらず、郷では鍵師を探している。
データベースの国家文化資産網によると、建物は当時の行政区分の一つである庄の役場庁舎として1935(昭和10)年に建設。戦後の46~94年には芬園郷公所(役場)として使われた。2014年に県定古跡に登録され、昨年には修復工事が行われた。
林世明郷長は、旧庄役場からは金庫を含む貴重な文物や写真が見つかったと説明。金庫の鍵は残っておらず、暗証番号を覚えている人もいないために開けられず、中に何が入っているか分からないという。
郷では、無理やり開けて中の文物を傷つけたくないとして、5000台湾元(約2万3千円)の懸賞金をかけて鍵師を探している。
また郷内の文化施設「芬縁卡打車駅站」では、旧庁舎で見つかった文物や写真を紹介する展示を11月30日まで開催。郷の歴史を理解してほしいと来訪を呼びかけている。
(呉哲豪/編集:齊藤啓介)