2022-10-12 観光

国境開放 航空各社は春節に照準、増便や運航再開進む

注目ポイント

台湾は13日から新型コロナウイルスの水際措置を緩和し、入国後の外出禁止期間を廃止する。航空各社は、この2年余りの間でたまっていた海外旅行欲の反動で、航空需要が増大すると見込んでいる。

国境開放 航空各社は春節に照準、増便や運航再開進む 台湾=写真は12日、桃園国際空港で撮影

 

(台北中央社)台湾は13日から新型コロナウイルスの水際措置を緩和し、入国後の外出禁止期間を廃止する。日本や韓国、タイなど近隣諸国も大幅に水際措置を緩和する中、台湾では海外旅行熱が高まっている。航空各社は来年の春節(旧正月)を見据え、布石を打っている。

来年の旧暦1月1日は1月22日。1月20日から1月29日までが旧正月に伴う連休となる。航空各社は、この2年余りの間でたまっていた海外旅行欲の反動で、航空需要が増大すると見込んでいる。

チャイナエアライン(中華航空)は予約件数が顕著に増加。特に来年の冬休みと春節連休の人気時間帯の航空券販売数は爆発的に伸びているという。

同社は先月にバリ島線の運航を再開した他、今月からは東南アジア路線や香港線を増便し、欧州の一部路線を再開させた。同社によれば、1週間当たりの運航便数は今月末には9月に比べ約50%増加する見込み。人気の高い東京や大阪、ソウルなど北東アジア路線は週130便以上に増便する予定だという。

エバー(長栄)航空も7月から一部路線の増便、運航再開を実施。北米路線は9月は週37~39便としていたが、今月は同49便に増便。東南アジア路線は先月より20便増やして71便とした。北東アジア路線も約10便増えて週25便で運航する。

現在は北東アジア路線の増便を積極的に進めており、北海道、沖縄、羽田、金浦などの各路線の運航を順次再開させる予定だとしている。

東京、大阪、福岡の日本3都市を含む10都市に就航しているスターラックス(星宇)航空はすでに運航便数を平均週4便以上に増加させている。今月28日には札幌、沖縄線にも就航する予定。

(余暁涵、汪淑芬/編集:名切千絵)

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