2022-10-16 観光

知っておけば心配なし! 台湾の仲卸市場で花を購入するポイント

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注目ポイント

前回の記事「台湾の花文化を堪能できる 台北市内の2大花市場 」で紹介した台湾最大の花市場・台北花市は、一般の人でも仲卸業者から気軽に花を購入できる。滞在先のホテルに彩りを添えたり、旅先で出会った人への贈り物としても最適だが、異国の市場で“良い花”を見つけるのはなかなかハードルが高いもの。台湾の花市場の仲卸業者の特徴や、良い花を見極めるコツを押さえておこう。

仲卸市場では一般人でも気軽に花を買うことができる。ただ、花の見極めや買い方を知らないと、今にも枯れそうな花を買わされてしまうことがある。花屋が仲卸から買うときは信頼関係が成り立っているため、このようなことは少ないが、仲卸もビジネスである以上少しでも鮮度の落ちたものは早く売りたいという傾向がある。今回はそんな台湾の仲卸事情についてご紹介していく。

 

仲卸の営業時間と店舗

今回は台湾で最大の市場である台北花市を例に挙げる。基本的に他の市場でも同様なので、参考にしてほしい。

まず、営業時間であるが、仲卸は早朝のセリが終わった後の朝6時くらいから店舗に花を並べ出す。実際のところ5時ごろから開いているのだが、前日や先週の在庫を陳列している時間であるため、当日市場に到着した鮮度のいい花を買うのであれば、6時以降をお勧めする。閉館時間は昼の12時前後。早い店や売れない時期の場合は11時で閉めてしまうこともある。12時には市場自体の入り口も一部施錠されてしまうため、遅くとも11時ごろには来場するといいだろう。

A館では切花と資材、B館は胡蝶蘭と鉢物が販売されている。それぞれ入り口が違うので注意が必要だ。

 

仲卸の特色

市場内には多数の仲卸店舗があり、通路は迷路のようになっている。そのため、初めて来場した場合は、どこで買えばいいのか分からないかと思う。切花に関しては、店舗ごとに品揃えが異なる。台湾産のみ売っている店、輸入の花材や珍しい花を揃えている店、葉物だけの店など、本当に店舗によって取り扱っているものは様々である。

日本の仲卸はそのほとんどが市場から購入した花材であるが、台湾の場合は少し異なる。台湾の仲卸業者の中には、貿易会社としての登記もしており自社で海外(特に日本)から直接花材を輸入している業者も少なくない。また、自分で山や農園を持っているようなオーナーの店は、他の店では売っていない枝物や花材を取り扱っている。生産者から直接仕入れている店も多い。そのため、各店舗がそれぞれ差別化を図りつつ、オリジナルのカラーを出して店構えに力を入れている。

Photo Credit: Shutterstock / 達志影像

良い花の見極め方

日本の場合は、市場で購入時に「品種」「入荷日」「産地」「生産者名」など、細かい情報が花材にバーコードと共に貼られているケースが多い。そのため、仲卸で購入するときも、安心して購入できる生産者を見つけたり、古い花を買わされずにすむ。こういった購入者目線での細かい配慮は日本ならではの文化ではないだろうか。

一方で、台湾の場合はほとんどが包装紙またはセロハンで包まれて売られているだけである。そのため、その花材がいつのものなのか、また産地はどこなのかといった情報が一切分からない。花屋の一つの技術として花の見極め方があるが、それができない花屋は、台湾で品質の良い花を買うのは至難の業である。もちろん、一般人も同様である。

良い花を見極めるには、花そのものを見極める技術も必要だが、他にもいくつか見極める方法があるのでご紹介する。まずは、仲卸との信頼関係を高めることである。私も最初は古い花を買わされそうになったり、接客すらしてもらえないこともあった。当時は私も中国語が話せず、仲卸からしたら訳のわからない日本人がいきなり来て、朝の忙しい時にGoogle翻訳を見せながら質問してくるのだから、とても迷惑だっただろうと私も反省している。

だが、何回も顔を合わせていくうちに、徐々に仲卸との信頼関係が築けていることを感じた。私は独学で中国語を勉強し、毎日カタコトの中国語で一生懸命仲卸と会話した。花のことについて話したり、日常生活や日本文化について話したりした。その様子を見て応援してくれたり、挨拶してくれる仲卸の方々が徐々に増えてきた。これは人にもよるが、基本的に台湾人は日本が好きな方が多く、また外国人に非常に親しみを持ってくれる国民性である。仲良くなると、その花材がいつの入荷のものか、今日のおすすめの商品、買わないほうがいい花材など、色々と教えてくれるのだ。今では台湾の花事情を細かく教えてくれたり、花屋経営で困った時などもアドバイスしてもらっている。人情深い台湾人の人柄は、昭和の日本を思い出させる。

他には、花の値段で見極める方法もある。例えば、バラは基本20本1束で売っているのだが、1束の値段が100元から600元と、店によってかなりばらつきがある。一般人は安いほうがお得だと感じ100元の店で買う方をよく目にする。だが、花の値段というのは、花の品質に直結する。私も以前、複数の仲卸で同じ品種のバラを購入し実験したことがある。結果は安いバラは2〜3日で枯れ、高いバラは2週間もった。安いバラは花が小さく、茎が細い。高いバラは花が大きく、茎が太い。花の大きさはひと目で分かると思うが、バラの場合は茎の太さも水の吸い上げ力になるので、とても重要である。つまり、高いものは高いだけあって品質が良いものであり、やはり安いものはそれなりの価値ということなる。自宅用に少しだけ使いたいだけの場合などは安いものを選び、プレゼントや何か作品を作りたい時などは高いものを選ぶなど、買う側が臨機応変に予算や用途にあった花材を選ぶことが重要である。

 

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