2022-10-14 ライフ

月イチ連載「私と台湾の幸せな距離感」第3回:FUJI ROCK FESTIVALと台湾アーティスト

© Chiaki Machida

注目ポイント

今年7月末に3年ぶりに開催された日本最大級の野外音楽イベント「FUJI ROCK FESTIVAL ’22」。台湾からはElephant GymとFire EX.が出演し、会場はもちろん、ライブ配信で参戦した世界中のファンをも惹きつけました。2つのバンドのフジロックにかける想い、そして当日のステージの模様を、台湾の音楽シーンを追っているラジオDJ&コーディネーターの竹内将子さんが振り返ります。

Elephant Gym「Wings」(フジロックのYouTubeチャンネルより)

クラシックな印象の管楽団の4人の演奏姿が、とてもノリノリですごく可愛かったのだ。こんなコラボが見られるのもフジロックの魅力なのかもしれない。

写真:Chiaki Machida 

そして、彼らの「Spring Rain」の演奏が始まるのと同じ頃、それまで晴れていた苗場の空から急に急に雨が降りはじめた。天気さえもフジロックの演出のひとつなのか……と感動したのを覚えている。Elephant Gym、今年11月には東名阪ライブが予定されている。

日本での再会を今から楽しみにしているところ。

 

そして、滅火器 FireEX.!

2000年に結成。メンバーは、ボーカルのSam、ギターのORio、ベースのJCは、高校時代の同じクラスの同級生3人とドラムのKGが加わった4人組。

「この島の夜明け」「長途夜車」など多くの楽曲が支持され台湾を代表するパンクロックバンド。日本のバンドやアーティストとも様々な交流があり、これまでに多くのコラボレーションを行ってきている。

7月30日、フジロックのWhite Stageのトップバッターとして4人はステージに立っていた。

写真:Masanori Naruse

「Hello, フジロック! 私たちは台湾から来たFireEX.です」が最初のMCだったと記憶している。次々に彼らの代表曲を披露し、日本語で「皆さんお久しぶりです。お元気ですか?」とステージから観客に、そして配信で見ている人にも呼びかけてくれた。

このフジロック登壇の2日前、渋谷のスタジオでラジオのインタビューを受けてくれた。

「フジロックに向けてどんな準備をして来たのか?」を尋ねたところ、ボーカルのSamは「準備万端! 特に合羽、防水のものは完ぺき(笑)。でも一番はステージで演奏する曲は何度も練習を重ねたので本当に完璧です!」と。

またフジロックについては、JCは、バンドマンとして憧れのフェス、伝統的なフェス、『BECK』の漫画の内容に触れ、「ここにフジロックとは書かれていないけれど、いつかバンドとして成功したら出られると、そんな夢が叶った」と話し、Samは、「特別な存在。世界から見ても特別。環境も天国の様なものでとても光栄、一生の思い出に残るステージになる」と力強く答えてくれた。

写真:Masanori Naruse

スペシャルゲストとして登場したOAUのTOSHI-LOWと共に「晚安台灣」の日本語ver.「おやすみ台湾」を披露。

Fire EX.「おやすみ台湾」(フジロックのYouTubeチャンネルより)

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