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中華民国の建国記念日「双十国慶節」の10日、横浜華僑各界による祝賀パレードが横浜市の横浜中華街で行われた。横浜で双十国慶節の大型パレードが開催されるのは3年ぶり。

(横浜中央社)中華民国の建国記念日「双十国慶節」の10日、横浜華僑各界による祝賀パレードが横浜市の横浜中華街で行われた。横浜で双十国慶節の大型パレードが開催されるのは3年ぶり。至る所で中華民国国旗がはためき、多くの人が「中華民国万歳」「台湾万歳」と声を上げていた。
横浜中華学院で開かれた祝賀式典は獅子舞で賑やかに幕を開けた。横浜華僑総会の張儀(ちょうぎ)会長は、青天白日満地紅旗がはためくのを目にできてこの上なく感動したと述べ、自由、民主主義を表す国旗が末永く平和の空の下ではためき続けられるよう願った。
台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の李世丙(りせいへい)副代表は「われわれの国家、誕生日おめでとう」とあいさつ。台湾は自由、民主主義、人権を堅持しており、今日の中華民国台湾の社会や経済は共に長足の進歩を遂げていると紹介した上で、今後も台日が連携することで国際社会に貢献し、地域の平和と安全を守れるよう期待を寄せた。
祝賀パレードでは、爆竹が鳴り響く中、横浜中華学院の在校生による竜舞や獅子舞の他、社会人が参加した獅子舞のパフォーマンスも行われた。また、児童による台湾原住民(先住民)族の踊りや民族舞踊、日本人女性のグループによる伝統舞踊なども披露された。
横浜はこの日午前は雨だったが、午後にパレードが始まる頃には青空が広がった。6歳の娘を連れて来ていた台湾出身の女性は、中華民国台湾の誕生日を祝うために横浜まで足を運んだと話し、新型コロナウイルスの影響で3年ほど台湾に戻れていないものの、横浜で台湾の雰囲気を味わえたと喜んだ。
日本人の友人と共にパレード見物に来ていた横浜在住の台湾出身の女性は、たくさんの国旗を目にして「感激、感動した」と話し、国旗を手に笑顔を見せた。友人の男性は台湾語で「うれしい」と口にし、双十国慶節を祝福した。
(楊明珠/編集:名切千絵)