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台湾漫画の最高栄誉とされる文化部主催の「ゴールデン・コミック・アワード」(金漫奨)の第13回授賞式が6日、台北市内で行われ、Moonsiaさんの「星咒之絆」がグランプリに輝いた。

(台北中央社)台湾漫画の最高栄誉とされる文化部(文化省)主催の「ゴールデン・コミック・アワード」(金漫奨)の第13回授賞式が6日、台北市内で行われ、Moonsiaさんの「星咒之絆」がグランプリに輝いた。
13歳の時に漫画家になろうと決心したMoonsiaさん。祖父が頻繁に漫画を持って帰ってきたり、友人と図書館で漫画を読んだり、好きになった日本のアニメの多くは原作が漫画だったりと、漫画に触れる機会が多かった。「物語を話すことや絵を描くことが好きで、漫画家になることは大変なことと知っていたけれど、一度真剣に試してみたいと思った」と振り返る。
過去にはニューヨークでゲームデザインを学び、その後カナダに留学もした。2018年からは世界各地を巡る旅を始め、漫画を執筆している。「前回の作品で主人公がサーカス団と一緒に仕事をしていて、旅しながら働くことに憧れを抱かせた」とMoonsiaさん。すでに約30カ国を訪れ、目の前の風景を漫画に描くこともある。
台湾の漫画については、世界に知ってもらいたいと語る。「台湾には世界に見てもらう価値のある漫画がたくさんあるから」。
年間漫画賞には「星咒之絆」の他、Jiji吉吉さんの「婚礼大作戦」、狼七さん、食夢蟹さんの「湧与波:自由中国号」、艾莉柚さんの「猫妖伝」、HOMさんの「無価之画:巴黎的追光少年 上」、李隆杰さんの「1624男人与島」がそれぞれ受賞した。
(王宝児/編集:齊藤啓介)