注目ポイント
ホンハイはこの度、電動大型農機具の分野にも手を広げ、新世代メーカーのモナークトラクター社とOEM契約を締結する予定だ。ホンハイの劉洋偉会長は、「モナークトラクターとの協力は、電気自動車生産に注力する当社の方向性とマッチしており、ビジネスパートナーシップとしてのさまざまな可能性も持っている」と述べている。
シュワガー氏は、「環境の持続可能性を考えると、電動農機は非常に理にかなっている」と語る。また、農家にとってトラクターは身近な存在だが、シートのデザインはあまり快適でないことが多いようで、私たちは、人間ではなく機械自身(自動操縦)に仕事をさせることを推奨している。そしてこれはまた、次世代に新たな農業の革命をもたらす」と話している。
ホンハイは、今回の提携によるモナークトラクターMK-Vシリーズが、2023年第1四半期に、敷地面積約620万平方フィートで生産スペースはさらに拡張可能なオハイオ工場で生産を開始する予定であることを強調した。モナークファウンダ―シリーズについては、カリフォルニア州モナーク・リバモア工場で2022年第4四半期に生産予定である。
また、モナークトラクター社の共同創業者兼CEOであるPraveen Penmetsa氏は、次のように語っている。
「業界最先端のトラクターを製造するには、迅速なセットアップと正確な実行の経験を持つ製造パートナーが必要です。電子部品ファウンドリー業界のグローバルリーダーとして、ホンハイはその製造とソリューションで世界に名を馳せています。鴻海とともに農業の未来を変えていけることを誇りに思います」
ホンハイのモナークトラクター社との契約は、オハイオ工場の買収完了後、ホンハイが確立した最初の製造契約であり、電気自動車市場での存在感を高めるというビジョンを段階的に示すものである。
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