2022-10-06 観光

南廻線全線開業30年を祝う記念切符 1時間で千セット完売/台湾

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台湾鉄路管理局(台鉄)は5日、東部・台東県の台東駅で南廻線の全線開業30周年を祝う記念切符を発売した。駅には午前10時の販売開始前から行列ができ、1時間足らずで千セットが完売した。

南廻線全線開業30年を祝う記念切符

(台東中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)は5日、東部・台東県の台東駅で南廻線の全線開業30周年を祝う記念切符を発売した。駅には午前10時の販売開始前から行列ができ、1時間足らずで千セットが完売した。

「感慨深い」と話すのは台東駅の鄭成忠駅長。30年前には旧台東駅で切符販売を担当し、南廻線正式開業後の一番列車の切符を売った経験がある。朝には鉄道ファンが開業当時の切符を見せに来たとし「感動した」と語った。

南廻線の全線が正式に開業したのは1992年10月5日。鄭さんは、台湾本島で最後に開通した主要交通インフラだと説明する。2020年には電化工事が完成し、台東と南部・屏東間の所要時間が短縮され、さらなる便利さをもたらした他、台湾鉄道史の新たな一ページを開いたと振り返った。

台鉄によると南廻線の全長は98.2キロ。途中158カ所の橋梁と35カ所のトンネルがあるという。全長8070メートルの中央隧道はかつて台湾最長の鉄道トンネルだったことで知られる。

(盧太城/編集:齊藤啓介)

 

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