2022-10-05 政治・国際

国交締結国13カ国、国連事務総長に書簡 台湾への支持訴え

注目ポイント

中華民国(台湾)と外交関係のある13カ国は4日までに、台湾への支持を訴える内容の書簡をグテーレス国連事務総長宛てに提出した。

左からエスワティニ、セントビンセント・グレナディーン、ベリーズの国連大使=4日、米ニューヨーク

(ニューヨーク中央社)中華民国(台湾)と外交関係のある13カ国は4日までに、台湾への支持を訴える内容の書簡をグテーレス国連事務総長宛てに提出した。セントビンセント・グレナディーンのキング国連大使は台湾について、平和や安定、国際社会の発展に対する貢献が多く、国連システムから排除されるべきではないと語った。

外交部(外務省)によると、ベリーズやエスワティニ、ハイチ、マーシャル諸島、ナウル、パラオ、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、セントクリストファー・ネビス、ツバルの10カ国は連名で、グアテマラ、ホンジュラス、パラグアイ、ハイチの4カ国は個別に書簡を提出したという。先月20~26日に行われた第77回国連総会一般討論演説では台湾に言及しなかったホンジュラスとハイチが含まれている。

10カ国連名の書簡には、1971年に採択され、中国の代表権を認めた「アルバニア決議」の誤った解釈をやめるよう呼びかける内容が盛り込まれた。また台湾が世界的な挑戦に立ち向かう中で欠かすことのできないパートナーであることを正視すべきだと強調。台湾を国連システムから不当に排除することは、世界が台湾からの貢献を授かる機会を剥奪すると訴えた。

セントビンセント・グレナディーンのキング国連大使は4日、メディアの取材に対し、台湾は世界の模範とであり、素晴らしい人々のいる国家だと指摘。国連システムは早急に台湾を受け入れるべきだとし、今後も引き続き声を上げ続ける考えを示した。

駐ニューヨーク台北経済文化弁事処の李光章(りこうしょう)代表(総領事に相当)は、書簡の提出について、再び実際の行動で台湾の国連システムへの参加に対する固い支持を示してくれたと感謝を示した。

(尹俊傑/編集:齊藤啓介)

 

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