2022-10-03 政治・国際

軍事訓練対象者、過去10年で最少 満18歳の男性11万8000人/台湾

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台湾内政部(内務省)が2日までに公表した義務とされている軍事訓練の対象者に関する調査結果によると、今年度、満18歳の男性は11万8000人余りで、過去10年で最少となった。

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(台北中央社)内政部(内務省)が2日までに公表した義務とされている軍事訓練の対象者に関する調査結果によると、今年度、満18歳の男性は11万8000人余りで、過去10年で最少となった。

調査結果は立法院(国会)予算センターの来年度の予算案に関する報告書に掲載された。報告書によれば、2012年から16年までは毎年、満18歳の男性の人数は約16万8000人を維持していたが、17年には13万8000人に減少し、今年度は過去10年で最少だった。

報告書は少子化が進んでいることに言及した上で、国防部による志願兵の確保は「大きな挑戦」になると指摘。同部に対し、早めの対策を提言した。

台湾では18年末、徴兵制から志願制に移行。1年間とされていた兵役義務は4カ月の軍事訓練に短縮されたが、中台間の軍事的緊張の高まりを背景に、蔡英文(さいえいぶん)政権は自衛力の強化に取り組んでいる。

(王承中/編集:楊千慧)

 

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