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政府が新型コロナウイルスの水際対策の緩和を発表して以降、台湾の旅行各社には海外旅行商品への問い合わせが多く寄せられている。中でも最も高い人気を集めている目的地は日本。

(台北中央社)政府が新型コロナウイルスの水際対策の緩和を発表して以降、台湾の旅行各社には海外旅行商品への問い合わせが多く寄せられている。中でも最も高い人気を集めている目的地は日本。航空券では特に東京や大阪行きに多くの予約が入っているという。
政府は22日、29日から段階的に水際対策を緩和すると発表。来月13日からは台湾入境後の外出禁止期間が廃止され、海外への団体旅行の出発も解禁される。
旅行大手、ライオントラベル(雄獅旅遊)の広報担当者によれば、団体旅行商品では日本の人気が最も高く、予約の約49%を占める。欧州が19%、東南アジアが8%と続く。海外航空券の販売数も伸びており、上位5位は大阪、東京、シンガポール、ソウル、バンコクだという。
旅行予約サイト、クルック(Klook)の李雅寧・台湾総経理(社長)は、台湾のユーザーの海外旅行商品の検索件数は先週末以降、3倍に急増。主に検索されている目的地は日本で、タイや韓国も多いという。同社の海外旅行商品の予約数も2倍近くになった。李氏は、今後3~4カ月は、これまで我慢していた海外旅行を実行に移す「リベンジ旅行」の需要が高まると指摘。リベンジ旅行の盛り上がりは少なくとも来年2月以降まで続くとの見方を示した。
旅行大手、イージートラベル(易遊網)によれば、22日以降、航空券で最も多く予約が入っているのは東京。
オンライン旅行会社のイージーフライ(易飛網)によると、同社でよく売れている航空券の目的地は東京、大阪、ソウル、沖縄、北海道、ニューヨーク、サンフランシスコ。同社は、航空券の価格はインフレーションや燃料価格の高騰により、短距離路線では2019年に比べ約3000~5000台湾元(約1万3620~約2万2700円)、長距離路線では5000元(約2万2700円)以上それぞれ値上がりする見通しだとしている。