2022-09-30 政治・国際

台日断交50年、外交部「日本は良き友人」 関係深化に期待/台湾

注目ポイント

中華民国(台湾)と日本の国交断絶から50年を迎えたのを受け、台湾外交部(外務省)の欧江安報道官は29日の定例記者会見で、台日関係の展望に関する日本メディアからの質問に対し、「日本は自由や民主主義、人権、法の支配などの基本的価値観を共有する良き友人であり、両国国民の感情の結び付きは非常に深い」と述べた。

台日断交50年、外交部「日本は良き友人」 関係深化に期待

(台北中央社)中華民国(台湾)と日本の国交断絶から50年を迎えたのを受け、外交部(外務省)の欧江安(おうこうあん)報道官は29日の定例記者会見で、台日関係の展望に関する日本メディアからの質問に対し、「日本は自由や民主主義、人権、法の支配などの基本的価値観を共有する良き友人であり、両国国民の感情の結び付きは非常に深い」と述べた。その上で「台湾と日本が互いの交流を深化し続けてこそ、インド太平洋地域の平和と安定をさらに増進できる」と関係深化に期待を寄せた。

台湾は1972年9月29日、日本と中国が国交を正常化したのを受け、日本と断交した。

欧氏は、台湾と日本が共に中国の防衛ライン「第1列島線」に位置し、両国の国防が密接につながっていることや、経済や観光の面でも関係が深いことを強調。また、地域の安全保障において、日本がこれまでに多くの重要な国際機関や国際社会の場で台湾海峡の平和と安定を維持する重要性について発言したことに感謝した。

台湾が加入を目指す環太平洋経済連携協定(TPP)に関しては、日本がバリューチェーン(価値連鎖)において互いの友好的なパートナー関係を増進できるよう期待を示した。

日本と中国の関係については「日本は自身の国益のために適切な政策決定をすると信じている」とした上で、「日本が中国との関係を改善すると同時に、地域の平和や安定、繁栄、発展に寄与することを期待している」と述べた。

(編集:名切千絵)

 

 

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