2022-10-01 ライフ

台湾と日本の食事マナー

注目ポイント

国によって異なる食事のマナー。同じ箸食の文化を持つ日本と台湾は大きな違いがなさそうですが、日本ではタブーとされる行為が台湾では気にされないことも。マナーの違いや台湾人が困惑する日本ならではの食習慣を紹介します。

「白米は左手前に、お味噌汁は右手前に置く」「お茶碗は持って食べる」「食事中にはテーブルに肘をつけてはいけない」など日本には食事のマナーが多く存在します。幼少期より親や学校で厳しく躾けられたという方もいるのではないでしょうか?

国や文化によって大きく異なるということもよく知られている食事マナーですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。今回はあまり違いはないと思われがちな台湾と日本の食事マナーの違いについて見ていきましょう!

 

食事マナーの違い

 <台湾・日本ともにNG>

・ご飯にお箸を刺して立てる

・迷い箸

台湾は日本と同様に仏教が主要な宗教のひとつであるため、仏事を連想させてしまうお茶碗に箸を刺して立てる行為はNGとされています。迷い箸も日本と同様に行儀が悪いと感じられるようです。

 <台湾ではNG、日本ではOK>

・スープやラーメンをすする時に音をたてる

最近では日本でも、特に女性は汁が飛ばないようにと、麺を箸ですくい上げてレンゲやスプーンに乗せて口へ運ぶ人もいますが、台湾では音を出さない食べ方が一般的のようです。「すすった方がラーメンを食べた感じがして、美味しく感じる!」という人もいるかと思いますが、マナーが悪いと思われてしまう可能性もあるので台湾に行った際には気をつけましょう。

<台湾ではOK、日本ではNG>

・箸と箸で食べ物を渡す「はさみ箸」

・おかずに箸を刺して取る「刺し箸」

・箸をなめる「ねぶり箸」

・食後のげっぷ

・箸の持ち方が自由

・箸を縦向きに置く


日本はお葬式の火葬の際に骨を箸で渡す文化があることから、食事の際に「はさみ箸」をすることが忌避されていますが、台湾では気にされません。

日本人が台湾に行ってよく驚くのが、食後にげっぷをすること。人間の生理現象として捉えられているため、台湾人は気にしないようです。台湾で暮らす友人曰く、人と話している途中に相手の顔を見ながら気にせずげっぷをする光景を見て、最初はかなり驚いたとのこと。しかし、台湾人の一部(特に若者)にはげっぷをマナー違反だと感じる人もいるため、日本にいる時同様に気をつけたほうがよいでしょう。

また、日本では箸の持ち方でパートナーを選ぶ人もいるほど、箸の持ち方は重要な作法だと考えられていますが、台湾ではこだわる人は少ないようです。ご飯が食べられるのならそれでよいと考えられているのかもしれませんね。

そして、日本では箸置きが用意されているため、お箸は横向きに置くのが一般的ですが、箸置きを使わない台湾では、お箸は右端のお皿に縦向きにして置きます。


その他の食習慣について

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