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台湾を訪問している米国のポンペオ前国務長官は28日、南部・高雄市で開かれた世界台湾商会聯合総会(世界台湾商工会議所)の会合で講演し、この地域にとって唯一の脅威は中国共産党だと語った。

(高雄中央社)台湾を訪問している米国のポンペオ前国務長官は28日、南部・高雄市で開かれた世界台湾商会聯合総会(世界台湾商工会議所)の会合で講演し、この地域にとって唯一の脅威は中国共産党だと語った。
ポンペオ氏は、ペロシ米下院議長の訪台や台湾の総統らが自由や人権問題に取り組むことについて中国が挑発的だと反発したことに言及。だが、脅威をもたらしているのは「台湾の偉大な人々ではなく、米国でもない」と指摘した。
その上で、台湾は中国とは完全に異なった独立国家であり、全ての台湾人は故郷を守る重要な役目を果たしていると説明。米国は台湾の強固な同盟国であり、共和党だけでなく、民主党も含め、党派を超えて台湾を支持していることを台湾に知ってもらいたいと述べた。
またかつて東ドイツとの国境で従軍していたポンペオ氏は、1989年10月にその場を離れる際は誰も2週間後にベルリンの壁が崩壊するとは思っていなかったと振り返り、同様なことは中国の内部でも起きるだろうとの認識を示した。
(黄雅詩/編集:齊藤啓介)