注目ポイント
国連専門機関、国際民間航空機関(ICAO)の第41回総会開幕前日の26日、交通部民用航空局の代表団は会場があるカナダ・モントリオールで記者会見を開き、台北飛行情報区周辺で中国の軍事演習が相次いだことに言及。

(モントリオール中央社)国連専門機関、国際民間航空機関(ICAO)の第41回総会開幕前日の26日、交通部(交通省)民用航空局の代表団は会場があるカナダ・モントリオールで記者会見を開き、台北飛行情報区周辺で中国の軍事演習が相次いだことに言及。「今こそ台湾がICAOに参加する時だ」と国際機関参加への台湾の決意を強調した。
ICAO総会は3年に1度開催され、今年は27日から10月7日に開かれる。台湾は創設メンバーとして1944年にICAOに加盟。71年の国連脱退以降はICAOから排除されている。馬英九政権下の2013年にゲスト参加を果たしたものの、独立志向とされる蔡英文(さいえいぶん)政権が発足した16年以降は中国の圧力によって招請されず、今年も招かれなかった。
民用航空局の林俊良副局長は、航空交通業務が膨大な台北飛行情報区は東アジアにおいて重要な役割を果たしていると前置きした上で、中国による一連の軍事演習で、同空域も周辺の情報飛行区も大きな影響を受けたと指摘。新型コロナウイルス収束後、世界が再びつながることを念頭に、ICAOは台湾の参加を改めて考えなければならないと訴えた。
曽厚仁駐カナダ代表(大使に相当)は、中国のやり方はICAOの規定に明らかに違反していると述べ、ICAO総会の議題に盛り込むべきだと主張した。
(江今葉/編集:荘麗玲)