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南部・嘉義県の故宮博物院南部院区で22日、2号館の新築工事が起工した。

(嘉義中央社)南部・嘉義県の故宮博物院南部院区(南院)で22日、2号館の新築工事が起工した。2027年末にプレオープンする予定で、起工式に出席した呉密察院長は、世界に向けて台湾のソフトパワーを示す重要な基地になると期待を示した。
南院によると、建物デザインは故宮が収蔵する青銅器をイメージ。宝石箱や水墨画、山水画などのコンセプトで、既存の1号館や人造湖周辺の風景との融合を図るという。天井までの高さが7メートルある大型展示ホールも造られる。工事にかかる費用は31億9394万台湾元(約143億3000万円)。
呉氏は、南院の参観者は現在、1号館まで長い通路を歩かなければならず、「太陽を背負ってやっと入場できる」と指摘。2号館の完成後には「南院に到着したら、すぐに室内に入れるようになる」と利便性を強調した。また文物の収蔵や修復空間については開放的な設計とし、一般人も見ることができると語った。
翁章梁(おうしょうりょう)嘉義県長は、「2号館の起工は嘉義の人々にとって非常にうれしいこと。嘉義を世界につなげ、世界に嘉義を見てもらいたい」と述べた。
(蔡智明/編集:齊藤啓介)