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台湾の旅行大手ライオントラベルは23日、台湾、日本両国の水際対策緩和によって、台湾から日本を訪れる観光客が大幅に増加するとの見通しを示した。

(台北中央社)台湾の旅行大手ライオントラベル(雄獅旅遊)は23日、台湾、日本両国の水際対策緩和によって、台湾から日本を訪れる観光客が大幅に増加するとの見通しを示した。日本旅行の売上高は年末までに新型コロナウイルス流行前の3割にまで回復すると予測している。
台湾は22日、今月29日から段階的に水際対策を緩和すると発表。同日からビザ(査証)なし渡航が全面的に再開される他、来月中旬に施行が予定されている第2段階の緩和では、入国後の外出禁止期間が廃止される。日本の岸田文雄首相も同日、来月11日から水際対策をさらに緩和し、訪日観光客のビザ取得免除を再開すると発表した。
ライオントラベルによると、以前は日本行きの個人旅行と団体旅行が同社の売上全体の4割を占めていた。水際対策の緩和を前に、すでに日本行きの旅行商品の準備を整えており、チャーター便の用意などによって計3万席以上の座席を確保する予定。
同社によれば、日本旅行で特に問い合わせが大きい都市は東京、大阪、北海道。スキーは日本の冬季観光の売りであり、中でも北海道の人気が最も高いという。
また、来年の第1四半期(1~3月)の見通しについては、同時期は日本旅行の繁忙期に当たる上に、1月20日から29日までの春節(旧正月)連休や和平記念日に合わせた2月25日から28日までの4連休、3月の花見シーズンなどもあるため、全体的に航空券の需要が供給を上回ることが予想され、航空券の料金の下げ幅には限りがあるとの見方を示した。
(汪淑芬/編集:名切千絵)