2022-09-21 台湾

米メタ、台湾オリジナルの「XR」コンテンツ開発を支援へ 産業振興機関と協力

記者会見に臨む(左から)文策院の李明哲院長、文化部(文化省)の蕭宗煌次長、メタ台湾の陳奕儒・公共政策ディレクター=同院提供

(台北中央社)台湾のコンテンツ産業の発展を支援する台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(文化内容策進院、文策院)とフェイスブックを運営する米メタは20日、台北市内で記者会見を開き、現実世界と仮想世界を融合させて新しい体験を生み出す「XR」(クロスリアリティー)コンテンツの開発や人材育成、海外展開支援を共同で行っていくと発表した。文策院の李明哲(りめいてつ)院長は、台湾の事業者の海外展開を後押しできればと期待を寄せた。

メタは今年5月、インターネット上の仮想空間「メタバース」を体験できる「メタバース XR Hub Taiwan」を台北市内に設置。アジアでは初となった。メタ台湾公共政策ディレクターの陳奕儒(ちんえきじゅ)氏は、文策院と手を組んで文化や芸術の分野に焦点を当てることは、最も適切な選択だと述べた。

XRコンテンツの開発支援では、台湾のXR企業「XRSPACE」や中部・雲林県の北港朝天宮と共同で、航海の守護神「媽祖」の聖殿をメタバースの中にバーチャルで作り出す。また、台湾のクリエーターが制作する没入体験型の映像作品に出資する。

XR人材の育成では、対面式やオンラインでの授業を開講する他、産業交流会やワークショップなどを開く。

(趙静瑜/編集:名切千絵)

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