注目ポイント
色を表す中国語(台湾華語)の単語は、漢字がわかれば想像しやすいものの、色を使った慣用句や色の持つ意味となると日本語とまったく異なることもしばしば。台湾通のkeiko在台灣さんによる、中国語の「色の表現」のミニレクチャーです。
台湾で買い物をする時、色に関する単語を使いたい時はありませんか? 雑貨や洋服、文房具を買う時、必要になると思います。
また、台湾にも「色」に関する慣用句がたくさんあり、豆知識として覚えておくとよい内容がいくつもあります。今回は中国語の「色」の表現を紹介します。
ちなみに、中国語で色のことは「顔色」と書きます。日本語で「顔色が悪い」などで使われる「顔色(かおいろ)」とは意味が違うのでご注意を。
【基本的な色】
まず、よく使う基本的な色をみてみましょう。日本語、中国語の順番で明記します。
- 赤→紅色
- ピンク→粉紅色
- オレンジ→橙色
- 黄→黃色
- 黄緑→黃綠色
- 緑→綠色
- 青→藍色
- 水色→淺藍色
- 紺→藏青色
- 紫→紫色
- 白→白色
- 灰色→灰色
- 黒→黑色
ほとんどが日本語と同じですが、「青」に関する色は日本語とだいぶ違いますね。「淺藍色」で使われている「淺」は濃淡を表す単語です。
続いて、よく使う基本的な色から関連した中国語を見てみましょう。
【色に関する中国語あれこれ】
1.日本語で言う「真っ赤っか」「真っ黒」などを表したい時は、同じ単語を2個繋げて表現することがあります。
- 真っ赤っか→紅紅的
- 真っ黒→黑黑的
2. 日本語にも「真っ赤な嘘」「黄色い声援」などの慣用句があるように、中国語にも、色で表現する言葉があります。例えば「紅色」は、人気があることの表現に使われます。
- 人気がある→很紅
- インフルエンサー→網紅
「黑色」はネガティブな印象を与える言葉に使われることが多いです。
- 闇市→黑市
- ヤクザ→黑道
3. 色の持つ意味は、日本とは違う場合があります。私が個人的に一番違いを感じるのは白色。「白」はお葬式の時に使われる色なんです。日本では、めでたい席で白いネクタイをすることがありますが、台湾の結婚式の時はNG! 気をつけましょう。
4. 台湾ではタクシーは「計程車」と言いますが、通称「小黃」と呼ばれています。台湾のタクシーは黄色がスタンダードなので、このような名前がついたようです。台湾でタクシーの話題が出た時はぜひこの「小黃」を使ってみてください。

基本的な色と、その色の持つ意味や色に関する単語を使えるようになると、表現の幅がぐっと広がります。ぜひマスターして使ってみてくださいね。