2022-09-14 経済

台湾・玉山銀行、福岡に日本2拠点目開設へ TSMC熊本進出で交流活発化に期待

注目ポイント

台湾の玉山銀行は福岡市に日本で2カ所目となる拠点を開設し、早ければ来年にも業務を開始する。

記者会見後の記念撮影に臨む玉山銀行の林国維東京支店長(前列右から2人目)ら=福岡市経済観光文化局提供

(東京中央社)台湾の金融大手、玉山銀行は福岡市に日本で2カ所目となる拠点を開設し、早ければ来年にも業務を開始する。福岡県への国際金融機能の誘致を進める産官学組織「TEAM FUKUOKA」(チーム福岡)が12日、福岡市内で総会を開き、同行の福岡進出を明らかにした。

同行は2017年に日本に進出。東京に支店を開設した。2020年にりそな銀行と業務協力の覚書を結んだのに続き、今年1月にはりそなグループの埼玉りそな銀行、関西みらいフィナンシャルグループ傘下の関西みらい銀行、みなと銀行とも業務協力の覚書を締結。7月には九州フィナンシャルグループ傘下の肥後銀行、鹿児島銀行と業務提携に関する覚書を交わすなど、日本の金融機関との交流を進めている。

記者会見に出席した玉山銀行の林国維東京支店長は、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に新工場を設置することに触れ、九州の金融業界は台湾と協力し、双方のネットワークや専門知識を生かして活発な交流を行うことに期待を寄せていると述べた。

チーム福岡の会長を務める倉富純男・九州経済連合会会長は、TSMCが熊本県に建設する新工場は「シリコンアイランド九州」復活の先導者になるとし、国際金融機関の九州進出によって九州の企業の世界での活躍が後押しされることを願った。

チーム福岡は2020年9月の発足以来、外資系金融機関や人材の福岡への誘致を推進している。

(楊明珠/編集:名切千絵)

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