注目ポイント
日本統治時代に建設された市場が前身の文化施設「新富町文化市場」で、台湾と日本のクリエーターの作品を展示する企画展が行われている。

(台北中央社)日本統治時代に建設された市場が前身の文化施設「新富町文化市場」で、台湾と日本のクリエーターの作品を展示する企画展が行われている。作品は同施設がある台北市の万華や市場にクリエーターたちが滞在し制作したものだという。
市場は1935(昭和10)年に「新富町食料品小売市場」として落成。U字型をした特徴のある屋根を持つ建物で、戦後もにぎわったが、70年代に新たな市場ができたことなどから徐々に衰退。だが、建物の文化遺産としての価値が認められ、2006年に台北市の古跡に登録された。
同施設によれば、同展は「台湾の伝統市場の未来」を考えるために企画された。クリエーターたちが地域を探索し地元民と交流することで生まれた実践から市場の未来が垣間見えるとしている。
作品の一部には、建築家の大野宏さんによる家具がある。万華にあるせいろの老舗で職人の技術を学び、その技を作品にした。
同展「来自未来市場的『舶来品』」(仮訳:未来の市場からの「舶来品」)は11月20日まで。
(王宝児/編集:楊千慧)