2022-11-06 調査データ

コロナ禍におけるスキンケア製品の使用状況に関する調査

注目ポイント

2022年1月から新規コロナ感染者数が急増し始め、今調査を行った8月4日には約23万9千人、8月中旬には26万人にまで拡大した。前回調査時(2022年1月)と比較して約6倍となり、この第7波は猛威を振るっている。このようなコロナ禍の中で迎えた夏の行楽シーズン真っ盛りの8月4日から5日にかけて、一般消費者のスキンケア製品に対する使用状況やブランド選定がどのように変化しているのかを考察した。

スキンケア製品のブランド選定に影響を与えるインターネット以外の情報源について、最も多いのはテレビCM、新聞広告、雑誌広告で3割以上の人に影響を与えている。店頭ポスターやチラシ、または実際に販売店舗で店員に推薦されるなどの情報源を持つ人は23.1%、次いで家族・友人からの推薦は18.1%で3番目に多い結果となった。

年代別にみると、全体で最も多かったのはテレビCM、新聞広告、雑誌広告だが、16~29歳代では18.6%で30歳以上の年代の人と比較して12~17ポイントも低くなっている。一方16~29歳代の人の情報源として一番多いのが家族・友人からの推薦で23.3%、30~39歳代20.0%、40~49歳代16.4%、50~60歳代14.1%というふうに、年代が上がるにつれてこの影響力が減少していく傾向がある。

全ての年代で、インターネット以外の情報源を持っていない人の割合が最も多く、16~29歳代では約半数の49.4%、30~39歳代41.8%、40~49歳代40.7%、50~60歳代46.4%の人が「ない」と答えている。全体では44.5%の人がインターネット以外の情報源がないと答えている。

今回の調査で、スキンケア製品の使用状況や頻度とコロナの直接的影響はあまり見受けられないことがわかった。プラスの変化であろうが、マイナスの変化であろうが、これは季節性によるものと考えられる。UVケア、アイクリーム、美容液、フェイシャルマスクなどの使用頻度が過去3か月である程度増えたのは、コロナ新規感染者が高い水準で推移しているにもかかわらず行動制限や経済活動制限が緩やかになった状況下、外出が増えたからであろうと推測される。

 

 

コロナ禍におけるスキンケア製品の使用状況に関する調査

調査対象 | 16歳から60歳までの日本国民

調査方法 | インターネットによる調査

調査期間 | 2022 年 8月 4日~ 8月 5日

回答数 | 826件

著者 | 橋本 行平

 


この記事はEngagement labの許可を得て掲載しています,元記事のリンクはこちらです。

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