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新北市立樹林高校に、学校内で飼育されている犬としては全国最高齢とされる名物犬がいる。名前は「小黒」。およそ19年間生徒らを見守り続けている。

(新北中央社)北部・新北市立樹林高校に、学校内で飼育されている犬としては全国最高齢とされる名物犬がいる。名前は「小黒」。およそ19年間生徒らを見守り続けている。
同校の曹永央校長によると、小黒は元々野良犬で、2003年に同校に現れて以降、自然と住み着いた。親しみやすく、穏やかなため、前を通り過ぎる生徒は皆、なでたり話しかけたりし、一部には授業が終わると寝転がって話をする人もいるという。
かつては午前5時になると小黒は警備員が各校舎のシャッターを開けるのに付き添い、下校時刻には校門で生徒を見送った。最近は日中には1階の総務部でクーラーに当たっているが、職員の退勤時間になると、自ら退出する。
健康状態に問題はないものの、多くの人が餌を与えたために太り、獣医から5~6キロ痩せる必要があると忠告され、餌付けをしないよう呼びかけたところ、今年は若干体重が落ちてきた。
小黒は20歳を超えているとみられ、人間でいえば約100歳に相当する。新北市政府動物保護防疫処は8日、健康診断のために獣医と同校を訪問。関節痛の軽減のためにはり・きゅう治療を行った。これからも学校や生徒、教職員を守り続けてほしいとコメントしている。
(高華謙/編集:齊藤啓介)