2022-09-10 ライフ

愛が止まらない!? 台湾大好きライターが台湾で見た日本アニメの人気ぶり

注目ポイント

世界で愛される日本のアニメ。台湾でも幅広い年齢層に親しまれ、特にZ世代で毎日アニメを見ている人の割合は約7割に上るそう。今夏、3年ぶりに開催され多くのファンが詰めかけた台湾随一のマンガとアニメの祭典「台湾漫画博覧会」の模様や、台湾ならではのローカライゼーションなど、台湾における日本アニメの人気ぶりやユニークなエピソードを紹介します。

こんにちは! 台湾大好きライター津山です。突然ですが、みなさんは台湾人が普段どのくらいアニメを見ているかご存じですか?

台湾のMIC(産業情報研究所)の調査によると、台湾のZ世代(18〜26歳)の約7割が「毎日アニメを見ている」と回答しました。また、その半分が、何らかのアニメイベントに参加したことがあると答えています。

台湾のMIC(産業情報研究所)の調査をもとに作成

しかも、特に人気なのが日本アニメ。2021年には「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、台湾のアニメ映画の歴代興行収入1位に輝くなど、台湾人にとって日本アニメは日常の娯楽として欠かせない存在になっています。

そこで今回は、台湾における日本アニメの人気ぶりや驚きのエピソードを、実体験をもとにご紹介します!

 

アニメイベントの盛り上がりから見えた人気の日本アニメ

まずは、実際に台湾現地のアニメイベントに参加して見えてきた、台湾で人気の日本アニメについて。

今回、私が足を運んだイベント「台湾漫画博覧会」(世界貿易センター/台北市)は、台湾で最大級のマンガ・アニメイベントです。コロナ禍で3年ぶりの開催ということもあり、心待ちにしていたファンが押しかけ、最初の2日間で10万人集客という好スタートを切りました!

私は4日目の日曜、午後1時ごろに訪問したのですが、すでにあちこちのブースで大行列ができていました。

会場の中でも特に若者の行列が目立ったのは、2022年8月に新作映画が公開され話題沸騰中の「ONE PIECE」と、日本でも大評判のアニメ「SPY×FAMILY」のエリアです! 入場まで30分以上も待たされる、長〜い行列ができていました。

行列の様子。Z世代と思われる若い人が多いことがわかります

イベント会場内では通常のグッズ販売のほか、「進撃の巨人」や「転生したらスライムだった件」などの福袋も売られていました! どちらも若い世代に大人気のアニメです。

福袋の値段は大体5000円からと、大卒の初任給が約3万元(14万円弱)の台湾Z世代にとっては決して安くないお値段。しかしこの日はお財布の紐も緩むのか、売り切れが続出していました。

午後3時を過ぎると、イベント会場はすれ違うこともできないくらいの混雑に! 私はアニメファンが抱える巨大な紙袋の隙間を抜けて、なんとか会場を後にしましたが、台湾人のアニメへの熱狂っぷりと、台湾における日本アニメの人気を改めて実感しました!


 アニメファンが嬉々と語る? とある日本アニメの秘密

日本のアニメはZ世代だけでなく、幅広い世代から愛されています。ただ、非常にユニークな形で現地に溶け込んでいることも!

それは、現在でも台湾の民放で再放送されている「中華一番」というアニメです。中華一番は、天才的な料理の才能を持つ主人公のリュウ・マオシンが、仲間たちと共に、世界最高の特級厨師を目指すというストーリーです。日本でも人気が高かった中華料理アニメなので、みなさんも一度は名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

実はこのアニメ、登場人物には初めから中国語のキャラクター名が付けられていたにも関わらず、なぜか台湾での放送時に、全く違うキャラクター名になってしまっているんです!

具体的には、主人公のリュウ・マオシンは「小當家(シャオディンジャー)」、主人公と共に旅をするチョウ・メイリィは「嘟嘟(ドゥードゥー)」、主人公の兄弟子、タン・サンチェは「阿Q(アーキュー)」といった形です。

これは一体なぜなのでしょうか?

台湾人の友人に聞いたところ、どうやらこの名前は、台湾の有名食品会社・統一企業の商品名からきているとのこと。確かに上に挙げた名前を調べてみると、全部、統一企業が販売するスナック菓子や、ソーセージ、カップ麺の商品名でした。

統一企業は台湾のセブンイレブンの親会社でもある、台湾では知らない人はいない、巨大企業の一つです。アニメが放送された当時、スポンサーだった統一企業は、自社の商品名を視聴者に印象付けるため、キャラクター名をすべて改名したそうです。影響力の強さを物語っていますね……。

この改名事件は、改名に気付いたアニメファンがいたため一躍話題になりました。おそらく台湾人に聞いたら、今でも嬉々としてこの名前の秘密を語ってくれると思います(笑)。

台湾では様々な形で日本アニメが愛されているんですね。以上、台湾大好きライター津山が、台湾の日本アニメ情報をお届けしました!

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