2022-09-02 観光

日本時代建設の鉄道トンネル 台湾・苗栗の県定古跡として登録へ

注目ポイント

苗栗県政府と県文化観光局が日本統治時代に建設された鉄道トンネル「見返坂隧道」を県定古跡の一部として登録することを決めたと公表した。

日本統治時代に建設された鉄道トンネル「見返坂隧道」=苗栗県政府提供

(苗栗中央社)中部・苗栗県政府は8月31日、県文化観光局が同30日に開いた古跡や歴史建築などに関する審議会で、日本統治時代に建設された鉄道トンネル「見返坂隧道」を同県の県定古跡の一部として登録することを決めたと公表した。同局は台湾鉄道史と建築技術の重要な証人だとしている。

1902(明治35)年に台湾西部を南北に貫く縦貫線の一部として竣工。全長約193.1メートルで、入り口には北側に「穿月」、南側に「噴雲」と書かれた扁額が残る。県定古跡には電化に伴い同隧道に替わって79年に供用を開始し、96年に廃止された「造橋隧道」と共に「台鉄旧山線-見返坂隧道群」として登録される。

この日は、県内の有力者として知られた通霄李家が31(昭和6)年に建設した三合院と呼ばれる伝統建築「通霄隴西堂秀礼公庁」も県定古跡への登録が決まり、県内の県定古跡は全部で17カ所になる。

(管瑞平/編集:齊藤啓介)

 

 

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