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チャイナエアライン(中華航空)は30日、ボーイング787-9型機を16機導入すると発表した。2025年から順次納入する予定だとしている。
(台北中央社)チャイナエアライン(中華航空)は30日、臨時の取締役会を開き、ボーイング787-9型機を16機導入すると発表した。2025年から順次納入する予定だとしている。
同社は2018年からワイドボディー機の更新計画を進めている。新型コロナウイルスの影響により20年に一時見合わせていたが、21年9月に再開した。現在保有するエアバスA330-300型機と入れ替える予定で、8機分のオプションが設定された他、胴体がより長いボーイング787-10型機への変更の可能性もあるとしている。
同社は、ボーイング787-9型機はデザインや運航効率、普及率でいずれも強みがあると指摘。従来機に比べ、燃料消費や二酸化炭素排出量を約20%削減できるとし、同社が進める2050年までの「ネットゼロ」(温室効果ガス排出量実質ゼロ)達成に寄与するとの認識を示した。またコンテナが36個搭載でき、貨物輸送能力も増強できるとしている。
一方、今年4月に訪台したリンゼー・グラム米上院議員が台湾にボーイング787型機の購入を呼び掛けていたと一部メディアが伝えたこととの関連について同社は、機材の購入は会社の利益を考慮したものだと強調。政府も今回の評価と決定を完全に尊重しているとコメントした。
(頼言曦、汪淑芬/編集:齊藤啓介)