2022-09-01 ライフ

6年ぶりにニューアルバムをリリース!C-POP界の大スタージェイ・チョウ(周杰倫)を知る。「果てしない中華圏ポップスの魅力」第2回

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注目ポイント

台湾出身、歌手、俳優、作曲家、作詞家とマルチな分野で活躍しているC-POP界の大スター、ジェイ・チョウ(周杰倫)。世界中のファンが待望していたニューアルバムを6年ぶりにリリースした。22年間にわたって中華圏の音楽シーンをリードしているジェイと彼の音楽の今を知るチャンスが来た。

ジェイ・チョウ(周倫)――日本のコミックを香港映画化した「頭文字D THE MOVIE」に主演、「カンフー・ダンク!」「グリーン・ホーネット」にも主演、というと「知ってる!」という方がいらっしゃるかもしれない。

しかし、ジェイは、中華圏の人々が最も愛する美しいメロディを書き、「周式曲風」という言葉で表現されたそれまでになかった新しくユニークなサウンドを作り、2000年のデビュー以降最も成功したシンガー・ソングライターでもあるのだ。

ジェイ・チョウは、1979年、今の台湾の新北市生まれ。小さい時から芸術に触れることが多く、4歳からピアノを学んだという。

ジェイがエンターテインメントの世界に入ったのは、テレビ局のアマチュア・ソング・コンテストに友人の伴奏としてピアノで参加したことだった。その番組の司会をしていた有名タレント、ジャッキー・ウー(呉宗憲)がジェイの才能に注目し契約した。

最初はソングライターとして曲を書き、まずはジャッキー・ウーが歌い、そして1999年には、惜しまれつつ引退したジャン・フイ(江蕙)という素晴らしい台湾語歌手へ書いた「落雨聲」をリリースした。台湾語の曲というと演歌のイメージがちょっとあるが、この「落雨聲」は、洗練されていて、抒情的で、今、聴いても心に染みる。

 

2000年、ジェイ・チョウは、「Jay」でアルバム・デビュー。台湾の音楽シーンから中華圏全体に衝撃を与えると、あっという間にトップの地位に上り詰め、今に至るまで絶大な人気を誇っている。とにかく彼が作る音楽を、中華圏の人たちは大好きなのだ。

2007年には、映画「言えない秘密」が公開されたが、ジェイは、主演、監督、脚本、音楽、主題歌を担当し、こちらも大ヒット。音楽高校を舞台にしたジェイの美学が隅々にまで行き届いたファンタジー・ラブ・ストーリーは、新人監督とは思えないほどの質の高さを見せた。この作品、今年韓国でリメイクされ上映されることが決まっている。主演は、EXOのメンバーD.O、どんな作品に仕上がっているか楽しみだ。

私がジェイに初めてインタビューしたのはデビューの翌年だった。レコード会社の一室で待っていると、思ったよりも大柄で静かな青年が入ってきた。パーカーのフードを深くかぶりぼそぼそと話す姿が印象に残っている。

次にジェイにインタビューをしたのは、「頭文字D THE MOVIE」のプレミアが台北で行なわれた時だ。その時は悠然と構え、笑顔も絶やさず大スターの風格があった。

そのジェイ・チョウがこの7月、6年ぶりに新作「最偉大的作品 Greatest Works Of Art」をリリースした。通算15作目。

まずは、アルバムタイトル曲のMVを見てほしい。

一言、豪華。

撮影はオスカー受賞の会社によって1カ月以上かけ、パリにある152年の歴史をもつサマテリーヌ百貨店と、モンパルナスのカフェ、ラ・ロトンドで行われたそう。

ジェイは1920年代にタイムスリップするという設定で、登場人物は、マグリット、ダリ、モネ、常玉(中国の有名な画家)などのそっくりさんが登場し(ほんと似てる!)、彼らに向けてジェイはそれぞれの作品にちなんだマジックを見せたりもする。また、中国の世界的ピアニスト、ランラン(朗朗)と台湾系オーストラリア人バイオリニスト、レイ・チェンも登場する。

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そしてアルバム全体の音楽はというと、「ジェイが帰ってきた!」と言いたくなるほどジェイ・チョウらしい「周式曲風」で、そこには昨今の流行りのサウンドをちょっと入れてみるといったことはなく、従来の、中華圏の人たちが最も愛するジェイの音楽をグレードアップさせたものになっている。

このアルバム、日本でも配信リリースされていて、先日、ジェイをこよなく愛するギタリストのマーティ・フリードマンさんとラジオ・パーソナリティの今泉圭姫子さんと一緒にジェイについて話した模様が、ソニー・ミュージックのHPに掲載されている。是非ご覧いただければと思う。

ソニーミュージック ジャイ・チョウ(周杰倫)オフィシャルサイト

 

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