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急速冷凍技術を使った台南産パイナップルが24日に初めて日本へ出荷された。急速冷凍と真空包装技術を利用して本来の風味を保ち、保存期間も延ばし、より高い価値を作り出して農業従事者にさらなる利益をもたらす。
(台南中央社)南部・台南市で24日、急速冷凍技術を使った同市産パイナップル8.5トン分が、日本に向けて初めて出荷された。同市政府農業局の李建裕局長は、年間を通じて日本側の需要に応えられるとし、引き続き日本の消費者の人気を獲得したいと期待を寄せた。
李氏によると、急速冷凍技術は、パイナップルを15度の環境下でカット・包装した後に液体窒素を使って35分間冷却し、零下18度以下にすることで、鮮度を保ったという。またブンタンやマンゴーなどについても海外市場の調査を行い、現地の習慣や消費者のニーズを把握した上で、台南の農産品を世界に広めたいと語った。
黄偉哲(こういてつ)台南市長は、日本が台南産パイナップルの最大輸出先だとした上で、海上輸送の不安定さや虫害などにより、品質に影響が出ていると指摘。検疫上の問題を克服し、本来の風味を保つため、急速冷凍と真空包装技術を利用して保存期間を延ばし、より高い価値を作り出したとし、農業従事者にさらなる利益をもたらすと述べた。