注目ポイント
コメの消費拡大や生産履歴付きコメの使用促進を目指し、台湾でおにぎり争覇戦を初開催する。国産特色食材の使用が求められ、調味していない白米をベースにした「元気おにぎりの部」と具材や調味料を混ぜ込んだご飯で作る独創的なおにぎりを対象とした「魅力おにぎりの部」の2つの部門を設ける。
(台北中央社)コメの消費拡大につなげようと、行政院(内閣)農業委員会農糧署は23日、「台湾おにぎり争覇戦」を初開催すると発表した。グランプリを獲得したおにぎりは大手コンビニエンスストアや食品メーカーの協力を得て商品化される予定。
農糧署の統計によると、台湾での1人当たりのコメの年間消費量は1981年は96.5キロだったが、近年は44〜45キロ前後まで落ち込んでいる。2020年は44.1キロだった。
争覇戦は、生産履歴付きのジャポニカ米の白米を主原料としたおにぎりを応募の条件とする。調味していない白米をベースにした「元気おにぎりの部」と具材や調味料を混ぜ込んだご飯で作る独創的で見た目が美しいおにぎりを対象とした「魅力おにぎりの部」の2つの部門を設ける。いずれの部門とも、国産の特色ある食材を具材に用いることが求められる。審査員は味わいや食感、食材の使用、商品化の応用性などを基準に審査し、受賞おにぎり12件を選ぶ。農糧署は受賞した業者のPRを支援する他、グランプリには賞金10万台湾元(約45万円)を授与する。
応募は10月5日まで受け付け、11月中旬に北部、中部、南部、東部で地区予選を開催。11月下旬に台北で全国大会が開かれ、グランプリなどが決まる。
農糧署はコメの消費拡大や生産履歴付きコメの使用促進を目指し、2018年からチャーハンなどコメを使ったグルメのコンテストを実施している。