注目ポイント
日本のパスポートを持っていれば世界190か国にビザなしで渡航できるほど最強のパスポートなのに所有率は20%以下である。台湾人のパスポート所有率は60%以上で、休みの度に海外旅行に出かけてきた。いったい日本人の海外旅行熱はどうなってしまったのか。
≪日本のパスポートは世界最強≫
日本は国内だけで十分に旅情が楽しめる国であるが、だからこそ昔の人は海外への憧れが強く、留学や旅行を通して多くのことを学んできた。海外旅行とは、その国の文化や人情、歴史やグルメを体験することだと思うが、特に自ら海外へ行かなくてもいまやテレビやネットで見たり研究したりすることもできる時代になった。
パスポートパワーランク、つまり、ビザ無しで渡航できる国数ランキングで日本は190か国で、189か国のシンガポール、188か国のドイツ、フランス、韓国を抑えて世界一となった。台湾は112か国で33位である。世界最強のパスポートがあるのに8割の日本人は申請さえせず、海外を体験できるチャンスを自ら手放している。宝の持ち腐れである。
国木田独歩は「武蔵野」の中で、こう書いている。
「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向くほうへゆけばかならずそこに 見るべく、聞くべく、感ずべく獲物がある。」