注目ポイント
台湾鉄道台東線の複線電化計画は来年着工を予定し、2027年10月の全線開業を目指す。全線複線化が完了すれば、観光客やビジネス客が台東を訪れる際の利便性が高まり、観光産業や国土の均衡がある発展に大きく寄与すると期待を寄せた。
(台東中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は21日、東部・台東県台東市の台湾鉄路管理局(台鉄)台東機務段(機関区)を訪れ、花蓮駅(花蓮県)と台東駅(台東県)を結ぶ台東線の複線電化工事に関する報告を受けた。交通部(交通省)鉄道局によれば、複線電化工事は来年着工を予定し、2027年10月の全線開業を目指す。
鉄道局によると、複線電化計画は花蓮ー知本(台東県)間を対象とし、複線化が必要な区間は112.65キロ。工事には約456億台湾元(約2072億円)を投じる。全線複線化されれば、花蓮ー台東間の輸送力は従来の1時間当たり単方向2〜3本から同7〜8本に増加し、都市間列車や区間列車(各駅停車)の運行間隔も30分以内に短縮される見通し。利便性向上が期待される。
蔡総統は、東部の交通問題改善は人々が最も重視している課題であり、施政の重点だと言及。全線複線化が完了すれば、観光客やビジネス客が台東を訪れる際の利便性が高まり、学生の帰省もしやすくなるとし、観光産業や国土の均衡ある発展に大きく寄与すると期待を寄せた。