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中国から差別的な貿易措置を取られたリトアニアは9月に台湾で経済貿易代表処を開設予定。今年1~6月における台湾との貿易額は約124億3500万円に達し、昨年同期比92.6%増となった。台湾をリトアニアが輸出や海外直接投資などの分野における優先的なパートナーの一つだと強調。
(ロンドン中央社)リトアニア経済革新省は17日、9月に台湾で開設予定の経済貿易代表処について、現在はイングリダ・シモニテ首相の顧問(戦略改革担当)を務めるパウリウス・ルカウスカス氏を初代代表とすると発表した。また名称には「台湾」ではなく、「台北」の名称が冠される予定も明らかとなった。
代表処の名称について、バルト3国の通信社、バルチック・ニュース・サービス(BNS)は、あくまでも経済貿易であり、外交の性質ではないと強調し、国際的な慣例に合わせて命名するとの政府職員の話を伝えた。
アウスリーヌ・アルモナイト経済革新相は、台湾をリトアニアが輸出や海外直接投資などの分野における優先的なパートナーの一つだと強調。同省によれば、今年1~6月における台湾との貿易額は9060万ユーロ(約124億3500万円)に達し、昨年同期比92.6%増となったという。
外交部(外務省)の欧江安(おうこうあん)報道官は18日、歓迎の意を示し、ルカウスカス氏との協力に期待を示した。